2008年09月17日
夏の思い出たち… その5
焼尻島に着いた初日は、正直しんどかった(^^;;。
公園から戻ったら、必死で風呂に入って寝床についた。
それでも日の出時刻はチェック済み。アラームはしっかり仕掛けてある。
前日の夕方、陽は雲の中に落ちてしまったが、比較的焼けている空だった。
そして…この宿はすぐ目の前が漁港になっており、灯台も目前にある。
7月20日と21日…今までずっと曇天だった朝とかわって、両日とも朝陽が見られた。
ただ…雲はどうしても出てくる。そんな中で、二種類の焼け方に出逢えた。
こっちが7月20日の朝 そしてこっちが7月21日の朝

撮ってる港はおなじなので灯台も同じ灯台。防波堤の上をずっと歩くことが出来るので場所を色々変えてみる。
そしてどちらも手持ちでの撮影。荷物を少なくしたくて三脚は置いてきた。
まぁ…いつも使ってる方が少ないんだけど…(^^;;
いろんな物に身体やカメラを押しつけて何とか固定する。
考えてみれば今回(と言うかいつも)の4人で「手ぶれ補正機能」が無いのは私だけである。
E-520とK10Dは撮像素子シフト、wakaさんのEF50-200LにはISがついてる。
まぁ…案外何とかなるものだったりしてね(^^;;
そして20日は焼尻島巡りである。天売島と焼尻島はほぼ同じ大きさであり、1周だいたい10km強といったところか。
自転車を借りてゆっくり廻っていくと、狙っていたロケーションが現れる。

いつもは風車の向こうに天売・焼尻なんだけど、こっちに来たらその逆が撮りたかった。
しかも焼尻島名産のサフォーク羊の放牧場からを考えていた。
…実はこの場所、午前中をかけて島を巡り辿り着いた場所でもある。
wakaいちこさんたちとは逆方向で廻っていたので、丁度合流した感じ。
お昼になってお腹も空いたので昼ご飯へ…。
島に来る前、「サフォーク羊食べられないかなぁ…」と話していた。
そうしているとフェリーターミナル隣の食堂(まぁここにしか食堂無いけどね)から良い匂いが…。
「これってラムの匂いだよね…ってことは…」と食堂を見ると七輪で肉焼いてる。
「これってここの羊ですか?」と尋ねると「そうだよぉ…食べてくかい?」と聞かれる。勿論食べる!
値段もビックリだが、それなりの量で結構厚切りなのが嬉しい。

肉150gくらい・ピーマン半分・タマネギ1/4…これで3000円くらい。
知っている方もいらっしゃるとは思うが、実は焼尻のラム…「超高級素材」なのだ。
地元の人でも殆ど口にすることはできないのである。
北海道は羊肉の消費量全国一なのは間違いなかろうが、殆どがオージーかニュージーなのである。
スーパーに国産…まして北海道産…さらに焼尻…なんてまず無理である。
この食堂も「売り切れたらお終い」…でも旨い。こんな旨いラム喰ったことない。
しっかりとL-カルニチンを補給した私らは、この島にある国の天然記念物、「オンコの原生林」に向かった。
「オンコの木」北海道育ちの私には当たり前の木であり、小さなころはその実をよく食べた。
内地の方には「イチイ(櫟)」と言った方がわかりやすいのだろうか…。

いわゆる針葉樹であるオンコは、本道でも「普通の松」のようによく見る木である。
しかし…こんな枝振りには絶対にならない。
多分、この島独自の気候がこうしているのだろう。特に沿岸部のオンコは背が低く枝も細い。
しかし島の中央部(軽く山奥)に行けば木の丈も大きくなり、枝振りも見慣れたカタチに近くなる。
とにかくその容姿に圧倒されてしまう…撮った画を見ると「なににあてられたんだろう?」と言うくらい木に負けてる。
それでも原生林に着く頃には雲も晴れてお日様が顔を覗かせている。
風と木の内緒話が聞こえてくる…そんな場所である。気持ちの良い場所…初めてなのに懐かしい感じ…。
それでも…この範囲が広いので最後は急ぎ足になってしまう。
陽はまだ長いのだが(日没は19時くらい)レンタル自転車は17時前までに返さなくてはならない。
なんせ全ての店が17時に閉まっちゃう…いやぁ…いいなぁ…そのゆるい感じ(^^;;
で、自転車返して夕飯食べて…向かったのはそう…夕陽の見える公園。

やっと海に陽が沈む…3日目にしてやっとである。何枚撮ったか分からないくらい…。
これで宿に戻ると、翌日は最終日。しかも午前のフェリーで帰ってしまうのである。
名残惜しくも、充実し…疲労感と寝不足(^^;;。なんだかグチャグチャである。
そして最後の朝食をお腹一杯頂いて、出発の準備をしていると「雲丹漁の船戻ってくるわ…来るかい?」
そりゃ行きます。宿のおかあさんに付いていくとフェリー埠頭のすぐ横。

次々と帰ってくる小型船には大漁の雲丹が…。もう船からスコップで箱に移してるし(^^;;
漁協への納品が終わったら、おかあさんたちは宿に帰っていく。「また来ればいいっしょ」といいながら…。
そうこうしているともう帰りのフェリーの時間である。
港を出て行く船を、鴎や海猫が追いかける風景は、港ではよく見かけると思う。

しかし…こやつらはちょっと…(^^;;羽幌に着く直前まで付いてきていた。

そしてこれは羽幌のウミネコ。縄張りがあるのか島の鳥は港に入るちょっと前で帰って行く。
船を下り、車に荷物を積むと「あぁ…帰って来ちゃった」とはるかと顔を見合わせて笑う。
私たち夫婦にとって羽幌は決して遠い町ではない。でも天売・焼尻になるととても遠くなる…。
来年はちょっと無理かも知れないが…そう遠くないうちにまた行きたい。
今度は6月…野鳥の季節に…
そして…
帰り道。苫前を通過する。寄らなくてはならない場所がある。

苫前ウィンドファーム。昨年は来られなかったんで2年ぶりである。
ぱっと見でも風車の数は増えており、道も徐々に整備されてきている。
今では「ハイキングコース」の看板まで出ている。
特に青空での風車は久しぶり。
風車の風切り音を聞きながら、日本海に目をやれば…
そこにはちょっと前まで居たはずの島が…見えてくる…。
…島編おしまし…でもまだ続く
公園から戻ったら、必死で風呂に入って寝床についた。
それでも日の出時刻はチェック済み。アラームはしっかり仕掛けてある。
前日の夕方、陽は雲の中に落ちてしまったが、比較的焼けている空だった。
そして…この宿はすぐ目の前が漁港になっており、灯台も目前にある。
7月20日と21日…今までずっと曇天だった朝とかわって、両日とも朝陽が見られた。
ただ…雲はどうしても出てくる。そんな中で、二種類の焼け方に出逢えた。
こっちが7月20日の朝 そしてこっちが7月21日の朝


撮ってる港はおなじなので灯台も同じ灯台。防波堤の上をずっと歩くことが出来るので場所を色々変えてみる。
そしてどちらも手持ちでの撮影。荷物を少なくしたくて三脚は置いてきた。
まぁ…いつも使ってる方が少ないんだけど…(^^;;
いろんな物に身体やカメラを押しつけて何とか固定する。
考えてみれば今回(と言うかいつも)の4人で「手ぶれ補正機能」が無いのは私だけである。
E-520とK10Dは撮像素子シフト、wakaさんのEF50-200LにはISがついてる。
まぁ…案外何とかなるものだったりしてね(^^;;
そして20日は焼尻島巡りである。天売島と焼尻島はほぼ同じ大きさであり、1周だいたい10km強といったところか。
自転車を借りてゆっくり廻っていくと、狙っていたロケーションが現れる。

いつもは風車の向こうに天売・焼尻なんだけど、こっちに来たらその逆が撮りたかった。
しかも焼尻島名産のサフォーク羊の放牧場からを考えていた。
…実はこの場所、午前中をかけて島を巡り辿り着いた場所でもある。
wakaいちこさんたちとは逆方向で廻っていたので、丁度合流した感じ。
お昼になってお腹も空いたので昼ご飯へ…。
島に来る前、「サフォーク羊食べられないかなぁ…」と話していた。
そうしているとフェリーターミナル隣の食堂(まぁここにしか食堂無いけどね)から良い匂いが…。
「これってラムの匂いだよね…ってことは…」と食堂を見ると七輪で肉焼いてる。
「これってここの羊ですか?」と尋ねると「そうだよぉ…食べてくかい?」と聞かれる。勿論食べる!
値段もビックリだが、それなりの量で結構厚切りなのが嬉しい。

肉150gくらい・ピーマン半分・タマネギ1/4…これで3000円くらい。
知っている方もいらっしゃるとは思うが、実は焼尻のラム…「超高級素材」なのだ。
地元の人でも殆ど口にすることはできないのである。
北海道は羊肉の消費量全国一なのは間違いなかろうが、殆どがオージーかニュージーなのである。
スーパーに国産…まして北海道産…さらに焼尻…なんてまず無理である。
この食堂も「売り切れたらお終い」…でも旨い。こんな旨いラム喰ったことない。
しっかりとL-カルニチンを補給した私らは、この島にある国の天然記念物、「オンコの原生林」に向かった。
「オンコの木」北海道育ちの私には当たり前の木であり、小さなころはその実をよく食べた。
内地の方には「イチイ(櫟)」と言った方がわかりやすいのだろうか…。


いわゆる針葉樹であるオンコは、本道でも「普通の松」のようによく見る木である。
しかし…こんな枝振りには絶対にならない。
多分、この島独自の気候がこうしているのだろう。特に沿岸部のオンコは背が低く枝も細い。
しかし島の中央部(軽く山奥)に行けば木の丈も大きくなり、枝振りも見慣れたカタチに近くなる。
とにかくその容姿に圧倒されてしまう…撮った画を見ると「なににあてられたんだろう?」と言うくらい木に負けてる。
それでも原生林に着く頃には雲も晴れてお日様が顔を覗かせている。
風と木の内緒話が聞こえてくる…そんな場所である。気持ちの良い場所…初めてなのに懐かしい感じ…。
それでも…この範囲が広いので最後は急ぎ足になってしまう。
陽はまだ長いのだが(日没は19時くらい)レンタル自転車は17時前までに返さなくてはならない。
なんせ全ての店が17時に閉まっちゃう…いやぁ…いいなぁ…そのゆるい感じ(^^;;
で、自転車返して夕飯食べて…向かったのはそう…夕陽の見える公園。

やっと海に陽が沈む…3日目にしてやっとである。何枚撮ったか分からないくらい…。
これで宿に戻ると、翌日は最終日。しかも午前のフェリーで帰ってしまうのである。
名残惜しくも、充実し…疲労感と寝不足(^^;;。なんだかグチャグチャである。
そして最後の朝食をお腹一杯頂いて、出発の準備をしていると「雲丹漁の船戻ってくるわ…来るかい?」
そりゃ行きます。宿のおかあさんに付いていくとフェリー埠頭のすぐ横。

次々と帰ってくる小型船には大漁の雲丹が…。もう船からスコップで箱に移してるし(^^;;
漁協への納品が終わったら、おかあさんたちは宿に帰っていく。「また来ればいいっしょ」といいながら…。
そうこうしているともう帰りのフェリーの時間である。
港を出て行く船を、鴎や海猫が追いかける風景は、港ではよく見かけると思う。


しかし…こやつらはちょっと…(^^;;羽幌に着く直前まで付いてきていた。

そしてこれは羽幌のウミネコ。縄張りがあるのか島の鳥は港に入るちょっと前で帰って行く。
船を下り、車に荷物を積むと「あぁ…帰って来ちゃった」とはるかと顔を見合わせて笑う。
私たち夫婦にとって羽幌は決して遠い町ではない。でも天売・焼尻になるととても遠くなる…。
来年はちょっと無理かも知れないが…そう遠くないうちにまた行きたい。
今度は6月…野鳥の季節に…
そして…
帰り道。苫前を通過する。寄らなくてはならない場所がある。

苫前ウィンドファーム。昨年は来られなかったんで2年ぶりである。
ぱっと見でも風車の数は増えており、道も徐々に整備されてきている。
今では「ハイキングコース」の看板まで出ている。
特に青空での風車は久しぶり。
風車の風切り音を聞きながら、日本海に目をやれば…
そこにはちょっと前まで居たはずの島が…見えてくる…。
…島編おしまし…でもまだ続く
Posted by honoka at 23:36│Comments(0)
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