さぽろぐ

自然  |札幌市北区

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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2007年10月27日

お散歩登山?

 以前の「おつかれモード…」のLogにあるように、10月14日に樽前山に登ってきた。
そろそろ、山間も色付いてきたのではないかなぁ…と言うのと、
この時期を逃してしまうと、雪が降り始めてしまう事も考えて行ってきた。
前述のとおり、体力的にはかなりの強行軍ではあったのだが…。

 駐車場に入るのにちょっと待ち時間があり、登り始めが11時頃になってしまった。
このころは、晴れたり曇ったりと不安定な天気。ちょっと不安もある。
登山道に入ると、最初は下り…ちょっと不思議な感じがした。
背よりも高い程度の木々を抜けて開けた所に出ると、支笏湖が見えてくる

 

それほど進んでいないのに、雨がポツリポツリと落ちてくる。
強くなる気配は無いのだが、心配なのでカメラを上着の中に隠す。
開けてなだらかな登山道をの先には…さすがに登山道な景色が…

 

無理のないペースで登っていき、いくつかの峰への分岐あたりで、振り返って見る。
指の先は苫小牧…そこだけ陽が射して見えた。
そして、風不死岳への分岐で一休みすることに。

  

樽前山の特徴でもある、山頂の溶岩ドームがここでやっと顔を見せる。
風不死岳を示す小さな看板の反対側には、樽前山頂へ向かう道。
ここからまた支笏湖が見えてくる。しかし…本当に大きな湖である。
ここに見えている分で、大体1/3くらいかな…。

  

そして、活火山である樽前山は、山頂に近づくと植物が無くなっていく。
このあたりより上には植物は見あたらない。
右手を見ると風不死岳への道がある。いずれコチラも行ってみたい。

そして…ここでやっとwakaさんたちが追いついてきた。



かなりのハイペースで歩いてきたらしい。
wakaさん自身はそうでもないが、連れはかなり必死の表情である(^^;;

 しかし、風不死岳と言う名前の通り、ここまで来るとかなりの強風である。
ここから外輪山に上がり東ピークまで行くのだが、外輪山は幅が3mもない。
足元が危ういと…転落…(^^;;

 

外輪山を登っている間にも、風はどんどん強くなっていく。
溶岩ドームから出る亜硫酸ガスが吹き込んでくる。
そんななか、何とか東ピークに辿り着く。



 天気もかなり不安な気配がしてきたので、早々に下山することに(^^;;
改めて、下を見てみると結構な高さである。



 帰り道は来た道とは違うルートを選んだ。
道としては整備されているのだが、階段状に作られているために筋肉痛の足にはちょっと辛い(^^;;



 見晴台まで下りてくると、駐車場はもうすぐ。ここからの支笏湖もまた綺麗である。
天気が良ければ言うこと無いのだが、こればっかりはこっちの都合通りにはならない。
結局今年、ちゃんと山頂まで行った登山はここだけだった。
タイトルで「お散歩登山?」としているが、本当に散歩気分で来ると怪我をする。
季節と天候に合わせた服装は絶対に必要。そして、靴が大事。
登山靴があれば言うことはないが、出来れば足首まであるタイプのトレッキングシューズは欲しい。
靴紐をしっかりと締めれば、足の疲労が結構違うと思う。
スニーカーだと岩場がちょっと辛く感じるかもしれない。
ただ、余程の運動不足で無い限りは、前もっての体力造りまでは必要ない。
天気さえ良ければ、本当に気持ちよく楽しめるであろう。
実際、見晴台側から外輪山にかけては、小学校の登山遠足の定番にもなっているらしい。
思い出してみれば、私が通っていた小学校でも「上ホロカメトック」には登っている。
ただ、それでも樽前山は「活火山」である。自然は甘く見ないに越したことはない。

 来年は夏の晴れた日にも行きたいなぁ…(^^;;  

Posted by honoka at 16:49Comments(0)山・紫・水・明

2007年10月24日

秋を追いかけて…Part7.

 「1ヶ所を1つのLog」と言って始まったこのシリーズですが、
さすがに2週間以上経過している事もあり、最後は駆け足にすることにした。

 天人峡へ向かって見たのはいいものの、時計と睨めっこばかりでは楽しめない。
そう考えたら、今走っている周りの景色が違って見えた。

 

羽衣トンネルを抜ければ、まもなくなのは分かっている。
しかし、着いてしまえば時間的にもそこで今回の旅は終了となってしまう。
意を決してトンネル手前に車を停める。ちょっと奥に歩けば、天人峡らしい山肌が見えてくる。
踵を返したてーびぃー号は、俄然元気を取り戻す。…そう…下り坂(^^;;

 そして、戻りに戻ったその場所は…

 

 美瑛の青池。朝はヒカリの入りが悪くて、全く碧く見えなかった。
それで「午後に…」となったのだが、旭岳に居た頃から少しずつ雲行きが怪しかった。
時間的にも少し遅かったのも重なり、今度はヒカリが殆ど差さなくなってしまった。
でも…それはそれ。その情景を楽しまない手はない。

 この後、最後の目的地として考えていたのは、上富良野町のダム。
以前のロケハン時に行った場所で、秋が楽しみな感じがしていた。
しかし…既に15時を過ぎた上に雲も多くなってきている。
そのまま向かえば、間違いなく薄暗くなり撮影も難しくなる。
「だったら…同じ上富良野で」というわけで、そのまま白金を抜けて望岳台へと向かった。

 到着したのは16時。かなり雲もあつくなり風も出てきた。
既に太陽の姿は見えない。
…それでも…目の前に広がった姿見たとたん、カメラを持って小走りになる。

 

  

 風がどんどん強くなってくる。三脚を使っても「風ブレ」を起こす。
軽めの三脚は、風が強くなると不利である。レンズを入れたカメラバッグを重し代わりにしてもダメ(^^;;
と言うよりも…この風向き…ちょっと危ないかも…。天気が崩れる感じがする風。
気温も下がってきており、風も加わって体感温度はかなり低い。
ある程度で諦めて、戻りながら足元の小さな秋たちに目を向けてみる。

  

そんな時に…ふと、こんなものが目に留まった



 多分、火山観測機材のデータを送信するための専用回線だと思うのだが…。
ここは重機は絶対に入ってこれない。つまり…ここから火口近くまで…手掘り…としか考えられない。
しかも、火口まではハンパな距離ではない。
光ファイバーケーブルは、基本的に「曲げ」に弱い。心線が折れてしまう。
こういった場所に埋設するケーブルが、どういった状態になっているのかは知らないが、
1mあたりの重さも結構なものになってくるだろう。
家庭用(例えばBフレッツとか)の回線工事ですら大変なのは知っている。
一時その仕事をしていたことがあるから…。
それとは比べものにならないであろう工事の大変さを考えると…頭の下がる思いである。

 さぁ…ここで今回の旅は家路へとつくことになる。
気がつけば「大雪山国立公園」のかなりの部分を廻ったらしい…(^^;;

 そして…札幌近郊もかなり色付いてきた。
先に少しだけ伝えた「樽前山」。そして先週末は雨の近郊を訪ねた。
そろそろこのBlogも、実際の日付に追いつけそうである(^^;;  

Posted by honoka at 22:45Comments(0)春・夏・秋・冬

2007年10月23日

秋を追いかけて…Part6.

 次の目的地に近づくにつれて、徐々に外の空気がヒンヤリしてくる。
太陽のヒカリを浴びているにもかかわらず、窓から入ってくる空気が変わってくる。
既に10時半近くになっていたために、駐車場には結構な台数の車がいる。
それでも特に並ぶこともなく、車を停め準備をし、またまたロープウェイへ。

…そして…



 旭岳に来た。実は当初、天人峡をと思っていたのだが、到着した時点で既に渋滞が始まっていた。
「だったら…」と言うことで分岐を左に折れて旭岳に向かったのである。
私は小学生の時以来、かみさんは初めてということもあり、ちょっとワクワク(^^;;
七合目までは遊歩道になっているので、折角だからそこまでは行くことにする。

  

 秋から冬へ向かう山の、色々な姿を見ながら登っていく。
「遊歩道」とはなっているものの、岩場や少し急な斜面もあり「軽めの登山道」くらいである。

 

 彼方には先ほど立ち寄った忠別湖も見える。
遊歩道沿いの池にはそれぞれ名前が付いている。この2つの池は、併せて「夫婦池」と呼ばれ、
左側が「擂鉢池」、そして右側が「鏡池」と呼ばれている。

 そうしているうちに、遊歩道もそろそろ七合目を迎える。
山肌から噴煙があがる場所は「地獄谷」と呼ばれ、硫黄の匂いもキツくなってくる。

 

そして遊歩道沿いで一番大きな「姿見の池」が見えてきた。



ここにきて陽が翳り、風も出てきた。
雲も次々と流れてくるので、空を見上げながら一休み。
もう少し風が弱ければ、正に「姿見」の池になってくれたのであろう。

 ここからは五合目に向かって下りて行くことになる。
さすがに、山頂まで登る準備はしていないし、何より時間がない(^^;;
この遊歩道は周遊路になっている。私たちは反時計回りで歩いている。
なので、右を見ると自分たちが通ってきた道が見える。
さっき通ってきた場所には、どんどん人が訪れてきている。

  

山肌の秋の名残を見ながら、五合目まで下りてきた。
この日の気温は6℃…。さすがに身体が冷えてきている。
待合所で身体を少し休めて、帰りのロープウェイに乗った。

 

 

 先ほど少し調べてみると、旭岳の五合目までは既に雪に覆われているようである。
山から冬の足音が聞こえてくるようである。

 このあと、「天人峡の方にも行ってみようか」という事になったのだが、
少しばかり向かったあたりで「時間が足りないや…」と言うことに…(^^;;

そして…朝に立ち寄った場所と、最後の目的地へと…旅はまだ

…つづく…
  

Posted by honoka at 21:47Comments(0)春・夏・秋・冬

2007年10月21日

秋を追いかけて…Part5.

 五稜での朝霧のあと、少し美瑛の丘を廻ってみた…。
本当は…帰り道を間違えてしまっただけ(^^;;

鳥さんたちも朝ご飯に忙しい時間だ。





季節はずれのヒマワリたち。このヒマワリは、このまま畑にと帰る。
同じ作物ばかりを作っていると、土のチカラが落ちてくる。
そのために、ヒマワリやキガラシなどを植え、そのまま畑に返してしまう。
そうすることで畑が一休みでき、またチカラを取り戻すのである。

 

そして前回は雨だった場所にも、立ち寄ってみた。
でも…遠くの霧がまだ、晴れてない(^^;;

 白金で一ヶ所寄り道をした。でも「ここは午後に来よう」ということで、朝ご飯だけ食べて出発。
次の目的地へ向かう道を考えながら地図を見ていた。
国道をまわって素直に行くのもいいが、ちょっとだけ山道を走るのもいい…
なんて思いながら、「これ道か?」と言う道を走ってみる。
そうは言っても、白金からいきなり山道には…当然ならない(^^;;
白金には「模範牧場」という牧場がある。

  

「模範」と銘打つだけあって、広大な敷地(東京ドーム87.8個分:私調べ)に牛や馬がゆっくり暮らしている。
確かに元々は木々が生い茂った森であった所を、開墾して牧草地にしているのだから、
決して「自然のままに…」と言うわけではない。
今年の正月に行った陸別町の牧場で飼われている馬たちは、
その牧場主が所有する裏山を、好き勝手に走り回っていた。
ただ…この馬たちは、その牧場主の道楽だからそれが許される。
ここはあくまで「牧場」なのだ。「管理」というものがある以上、ある程度の人のチカラは必要である。
しかし、それにしても…広大な土地である。中に入って牛とともに寝転がりたいところだが、
ここは「観光牧場」ではない。外から楽しませてもらって、気分だけ味わっておいた。

 美瑛の…かなり山奥に入っていきながら、地図を信じて林道をひた走る…
そして……行き止まり(^^;;
それでもタダでは引き返さない私たち…写真だけは撮っている(^^;;

  

 仕方なく道道を引き返し、まぁまぁ一般的な道に出る。
長時間走っていたこともあって、トイレに行きたくなった。
「いやぁ…この辺だと着くまで何も無いんじゃないかなぁ…」なんて言っているところに見えた看板。
「忠別湖 駐車場」…ん?トイレマークもあるぞ…というわけで寄ってみた(^^;;

 

 後に調べてみると、29年もの歳月をかけて完成したらしい。
ダムの功罪は色々とある。これからの課題もたくさんあるのだろう。
一概に「ダムはムダ」と言うわけにもいかない。私の故郷にも「砂防ダム」を始めいくつかのダムがある。
これから自然との共生と言うものが必要になるであろう、とても大きな人工物。
…そんなことを考えていたら…目的地はもうすぐそばに…

…つづく…  

Posted by honoka at 23:08Comments(0)春・夏・秋・冬

2007年10月20日

秋を追いかけて…Part4.

 黒岳で遅い昼食を摂り、車に戻る頃には、さすがに少し眠くなってきた。
次の目的地までは1時間半くらい。まぁ…何とかなるかと思って出発した。
旭川紋別道を比布ICで下り、後は一般道と言うコース。しかし…比布ICが近くなってくると猛烈な睡魔が…。
いつもであれば、どこかに車を停めて一眠りしてから再出発になる。
しかし、今日はかなり時間が押している。
翌朝も早い時間を狙っていることもあり、かみさんに運転を代わってもらった。
もともと「てーびぃー号」はかみさんの車なので、運転自体に問題はない。
しかも、糠平湖から三国峠までの間に、ぐっすりと眠っていたかみさんに睡魔はなし(^^;;
比布ICを下りた直後に代わってもらった後は、目的地に着くまで全く記憶がない。

…でも…皆様にも経験があると思うのだが…
目的地に着くまでは、どんな道を通ろうが目覚める気配すらないのに、
目的地の付近や駐車場に停めている時に、ふと目が覚める…
不思議なもんである(^^;;

 そして…着いたのはココ。



 ちょうど一年前に黒岳を撮りに行った後にも、ここでお湯を頂いた。
この「白銀荘」、今では大きく建て替えをして、立派な浴場もある。
でも私の記憶にあるのは、小学生の時に父に連れてきてもらった「山小屋」なのである。
今でも「山小屋」であることに違いはない。
登山客向けの宿泊も簡易的なもので、食事も基本的に自分たちで作る。
部屋に布団が敷ききれなければ、廊下でも押し入れでも寝る…そんな宿(^^;;
詳しくはかみさんのBlog(コチラ)を参照して頂くとして、
しっかりと身体が暖まったところで、晩ご飯を買って、車泊ポイントへと急ぐ。
白銀荘の住所は上富良野町になるが、白金側へ下りて美瑛の奥地で車泊する。
先日の裏摩周でも満天の星空を堪能したが、人里から離れたこの場所も満天の星空である。
そして空気もかなり冷たくなってきている。明日への期待を込めながら眠りについた…

 朝になり、昨年は何とか辿り着いた場所へ向かう。
今年は迷うことなく到着できたのだが、ポイントを探っている間に時間が迫ってきた。



 そう…ここは「美瑛町・五稜の丘」。秋にはここの朝霧を撮りにくる事にしている。
前回のロケハン時に上富良野の「千望峠」も確認してみたが、朝陽はこっちの方がイイみたい。
さあ…カメラのセットも終わったあたりで、いよいよ日の出である。

 

日の出、日の入は刻々と明るさが変化していく。
今回はE-500 + 55-200を三脚にセットし、E-330 + 30/1.4を手持ちで挑んだ。
E-330はある程度馴れてもいるので、大体狙った露出で行けるのだが、
E-500はイマイチ掴み切れていないのもあって、試行錯誤である。

 
太陽が、その2つ分くらい山から上がったくらいからは、少し明るさの変化が落ち着く。
とは言っても、まだまだ色逢いとヒカリの角度はどんどん変わっていく。

 

少しシャッターを切る間隔をあけて、やわらかなヒカリと、少しだけ暖まった空気を大きく吸い込む。
肩の力を抜いて、周りを見回してみる。

 

朝の6時…夜が明けたばかり…。もう仕事を始めていた。
出来るだけ邪魔にならないように…そう思ってこの場所に来ている。
仕事が始まるのならば、早々に立ち去らなくてはならない。
そして…最後に1コマ…



まるで…夢の中にいるようだった…。家に帰ってPCのモニタで見てみると、更に驚いた。
畑の中にある木が、まるで影でも見ているかのように透けている。
はじめは「霧に木の影が写った」のかと思ったが、その「影」を作る木が無いのである。

「デジカメはその場で確認出来るから、フィルムのように出来上がってくるまでのワクワク感がない」
そんな意見をどこかで見たことがある。ネット上か雑誌の投稿かは忘れたが…。
私らも撮影枚数が大量になることが予想される時は、ノートPCを持って行く。
メディアが一杯になるか、ならなくてもその日の夜にはデータを移す。
移した後に確認の意味も含めて一通りの画は見るが、枚数のみの確認で眠ってしまうこともある。
ましてや我が家のノートPCの画面では、構図やブレの確認くらいしか出来ない。
自宅に戻ってデータを移し、撮ってきた画を確認する。
背面液晶やノートPCでは巧く撮れたと思っても…またその逆も…。
最後の撮影地から、自宅に戻って画を見るまでのワクワク感は、
フィルムの時(と言ってもコンパクトやレンズ付きフィルムだけど…)と同じ感覚である。
少なくとも、私とかみさんは…ね(^^;;

…つづく…  

Posted by honoka at 16:56Comments(0)春・夏・秋・冬

2007年10月16日

秋を追いかけて…Part3.

 しかし…最近急に寒くなって、我が家では早くもストーブに火が入ってしまう状態…。
もしかすると…場所によっては秋を通り越して冬になっちまうんじゃないかと思ってしまう(^^;;

さてさて、本題。

 三国峠の景色を楽しんだ後、三国トンネルを抜けて裏大雪から表大雪へと入る。
目指すは「日本の秋が始まる頂」を持つ黒岳である。
9月に入ってから、それまでの冷夏との帳尻を合わせるかのような暑さが続いた。
そのせいもあって、「例年よりも少し遅れるかもなぁ…」と予想していた。
昨年は9月後半の連休に行ったので、「今年は10月始めかなぁ…」と予定を立てた。
しかし…山頂の紅葉は例年通りに始まった。ラジヲでそれを聞いた時に、ちょっとショックだった。
そしてTVに映し出された映像を見て「諦めた」(^^;;

 そして辿り着いた黒岳は…

 

 既に山頂の紅葉は終わりになってしまっている。
上の写真はロープウェイの中から撮影したもの。LiveViewはこういった時に便利(^^;;
すし詰めの籠の中でまともにカメラを構えると、勿論いい迷惑である。
カメラバッグをお腹に抱えて、その上にカメラを置く。液晶モニタを上に向けてパチリ。
そして、到着した五合目には、まだまだ秋が残っていた。

 

 

脇に咲いた小さなエゾリンドウ。そしてもうじき葉が落ちそうな白樺。
昨年は五合目駅の側に咲いていたホタルブクロはもう終わっていたけれど、
季節の移ろいが、見回すだけで感じ取れる。



いくら上の方は紅葉が終わってると言っても、ここまで来て七合目まで行かない手はない。
リフトで上がっていく途中から、徐々に紅葉から枯葉へと変化しているのが解る。
確かに、七合目から上は「寂しい秋」の景色。でも…その反対は…



少し霞みかかって来たのが少々残念ではあるが、次の山々へと色彩の移りゆく姿が見える。
山頂が色付く頃もいいが、五合目くらいまで下りてきた時期もなかなか良いものだと思った。

 ここでふと…あることに気がついた…。「おなか空いた」(^^;;
そう…黒岳到着が13時半ころだったのだが、まだ昼ご飯を食べていないのである。
秋で陽の傾きも早くなっているし、この辺で五合目まで一旦下りることにする。



五合目駅付近を少し散策してみる。ちょっと小高くなった見晴台からも、いい眺めだ。
そして15時になる頃には、本当に影が長くなってくる。



既に太陽はここまで落ちてきている。
五合目駅に戻って、屋上の展望台へと行ってみる。



昼食は五合目駅にある食堂で食べることにした。
私が「黒岳ラーメン」と、かみさんが「黒岳鍋焼きうどん」
相変わらず腹ペコの時に、食べ物の写真を撮る余裕は無い(^^;;
何が「黒岳」かと言えば…
「スープに使っている水が黒岳の湧き水」「黒岳で採れたキノコたっぷり」
旨かったです。身体も温まりました。

 流石にちょっと疲れた身体は、満腹とともに若干スリープモード気味。
下りのロープウェイに乗って下山する。



 紅葉がメインなのは言うまでも無い今回の旅。
この日の撮影はここで終了。明日の目的地は(私たち的には)さほど遠くはない場所。
そして撮影とは別に、もう一つ一年ぶりに行きたいところがあった。

そこへと向かいながら、更に秋を追いかけてみる…

…つづく…  

Posted by honoka at 23:42Comments(0)春・夏・秋・冬

2007年10月16日

お詫び…

 「秋を追いかけて…Part2.」の中で、後半3枚の写真が
Zorg上で「非公開」のままになっていました。
現在は「一般公開」に直しましたので、クリックしていただければ、
該当ページが表示されます。

 大変申し訳ありませんでしたm(__)m  

Posted by honoka at 20:02

2007年10月15日

秋を追いかけて…Part2.

 糠平湖へは、道央道~旭川紋別道~上川層雲峡IC~R39で三国峠経由…であった。
前述の通り深夜に移動しているので、周りの景色は全く見えない。
しかも夜の三国峠は霧も出ていて、周りを見ている余裕は全くなかった。

 次の秋を追いかけるために、三国峠を戻る方向へと「てーびぃー号」を走らせる。
標高が高くなるにつれて…そして勾配が急になるにつれて、「てーびぃー号」はペースが遅くなる(^^;;
でも…それにつれて、周りの木々が段々と色付いてくる。
「うわぁ…いいねぇ…」等と言いながら峠の頂上までエッチラオッチラ進んできた。
駐車エリアがあることは分かっているが…思った通りの大混雑。
しかし…ここを撮らずして通過は出来ない(^^;;

  

まずは駐車エリアから余り離れずに撮っていた。
でも…どんどんと歩いて行くんです…みんなが(^^;;
私もご多分に漏れず、今来た道を徒歩で戻る。狙いは…橋の上からの南側の景色。

  
※Zorgのページでは、是非Largeサイズでご覧ください。

遙か遠くのクマネシリまで、木々が色付いているのが分かる。
常緑樹の合間に転々と黄色に色付く木々たち…。
北海道に「秋を彩る楓や蔦」は本来無い。黄色は白樺やダケカンバであり、紅はナナカマドである。
ご覧いただいている皆さんのモニタでどこまで表現出来ているのか分からないが、
遠くの山に続いている黄色い斑点のようなものは、黄色に色付いた木々の葉たちである。

 こんな景色に溜息をつきながら時計を見る…現実に引き戻される瞬間。
本当ならば、もう次の場所に到着している予定の時間である。
…次は、若干「秋に追い越されちゃった」場所へ…  

Posted by honoka at 23:00Comments(0)春・夏・秋・冬

2007年10月15日

おつかれモード…

 本来であれば、休日を利用してBlogの更新をする予定だった…。
もともと13日(土)は会社の同僚の引越を手伝う事になっていて、
その夕方から14日(日)にかけて写真のセレクトと現像、そしてLogの作成…の予定だった…。
そして14日の午前に関しては、10月のうちに行っておきたい場所があったので、
そこに行って午後にまた、続きをやろうと思っていた…。

…しかし…まぁ…言い訳なんですが(^^;;

 引越が思ったよりハードだった。
エレベータの無い建物の5階から、同じくエレベータの無い別棟の5階への引越。
一般的な公団や市営住宅だと思ってくれれば間違いない…
しかも人員は、当人含めて3人…。タンス3本と90cmの規格水槽だけでも必死…。
「小さい荷物だけでも先に運んでおいてくれてれば…」なんて微かな望みは脆くも崩れ去り、
「大きなものから小さなものまで」全て5階 to 5階である(--;;
 朝8時にスタートして結局終わったのが19時頃…1時間くらい休んでから帰宅。家に着いたら眠ってしまった…(^^;;
22時頃に起こされて晩ご飯。本当ならばいつものように夜のうちに現地入りするのだが、
天気の不安と体力の回復を考えて、近場だったこともあり朝出発にした。

 そして14日(日)に行った場所とは…



 えぇ…登山です(^^;;
引越作業中は「やっぱり明日の樽前は辞めよう」と何度と無く思ってた。
それでもこの夏、撮影であちこち歩き回ったせいか思ったよりも足の疲労が少なく感じた。
家を出たのが9時…樽前山七合目の駐車場が混んでいて、登り始めたのが11時くらいだった。
天候は芳しくなく、登り始めこそ晴れ間があったが、途中若干の雨もあった。

 詳細は、「秋を追いかけて…」の終了後に…って随分先になるなぁ…(^^;;
まぁ…これからは市内も色付いてくるので、何とか追いつかせないとね。

 しかし…足痛い…疲れた…(--;;  もう若くはないのね…(^^;;  

Posted by honoka at 01:53Comments(2)山・紫・水・明

2007年10月12日

秋を追いかけて…Part1.

 自分の予想よりも遅かったり早かったりする今年の紅葉前線。札幌では、気の早いナナカマドや白樺が秋を誘っている。
この時期はやっぱり大雪山方面は外せない。そう考えると、今回の行き先は案外素直に決まった。
…と言うわけで、10月6・7日と秋を追いかけて出かけてきた。

 まず向かったのは、先日初めて行った糠平湖。
前回のLogには載せていなかった、おじいさんとの会話…。
「普通、秋になっちゃうと橋は沈んじゃうんさ。でも今年は水が少ないしょ。
だから、このまま水が上がってこなければ…ね?」
…そう…橋のバックが紅葉になる。
「そうか…でもそういった写真って…」
「そうさ。今までに無いんだよねぇ…そういった画は。だから今から楽しみなのさぁ(^^)」
そう言って大きな声で笑っていた。
もしかしたら「おじいさんにとっては初めて」なのかもしれない。
でも、私たちにとっても「願ってもないチャンス」である。
ただ…心配事が…。ここ数日、結構強い雨が降っていた。もしかすると、既に沈んでしまっているかもしれない。
まぁ…行ってみてダメだったら糠平湖を撮ってくれば良いだけだし(^^;;

 前回と同じく、国道沿いの駐車帯で一眠りしたあと、林道を抜けて糠平湖へと向かう。
朝、周りを見ると、木々が色付き始めている…あとは橋である…。
駐車場(と言うほどの広さは無いが、停められるようになってる)から見える湖は、同じように湯気を上げている。



湖へと向かう路を歩いていると…



前回よりも水位は上がっているが、橋はしっかりと…その姿を水上に現している。
少しすると奥の方の湯気が、風に乗ってこちらにやってくる。



ただ、こちらからではバックの山が遠すぎる(^^;;



こんな感じになってしまうのである。勿論それは、前回で確認済み。
そこで、前回おじいちゃんに教えてもらった場所へと移動する。

そこから見えた景色は…

 

更にそこから少し移動して…

 

今回はE-500の屋外デビューでもある。
C-770UltraZoomを首から下げて、ポケットにDiMAGE X20という2台持ちは有ったが、一眼を2台持っての撮影は初めてである。
流石に三脚まで2台持って、足場の悪い場所を歩くのは無理(^^;;
まだ早朝で場所によっては薄暗い所もあるので、E-500を三脚に据えた。
E-330の方がまだ高感度に強いので、こちらは手持ちで感度をあげてシャッタースピードを稼ぐことにした。
色々と悩むことも多く、機種による写り方の違いにも戸惑っている。
まぁ…焦っても仕方がないので、ドンドン撮って少しずつ慣れていくしかない…か(^^;;

 撮ったり歩いたりしながら、おじいちゃんを捜してみた。
…しかし、どうやらこの日は来ていなかったようである。
あのおじいちゃんの事だから、先に下見に来ていて「もう少し後だな」となっていても不思議はない。
「3日に1回は来ている」くらいだし…(^^;;確かにもう少し後の方が、山の色付きも良くなると思う。
もしかすると今くらいが一番いいのかもしれない。

気がつくと、もう2時間以上も経っていた。車に戻って何気なく上を見ると…



だんだんと、空も秋らしくなってきている。



そして…次の秋を探しに、この場を後にした…。

…つづく…

※今回は1ヶ所毎にLogにしていく予定です。いわゆる「まったりペース」です…って、いつものことか(^^;;   

Posted by honoka at 00:18Comments(0)春・夏・秋・冬

2007年10月10日

新しいなかま…その2

 去る9月30日…日本最北のドーム球場で、某家電量販店の売り出しがあった。
E-1後継機の話題が佳境を迎える中、「展示品でもいいからE-1でも無いかなぁ…」と覗いてみる。
会場の中の「蚤の市」(展示品や訳あり品を売っているブース)を探っていると…
「E-500 17.5-45 バリューキット」なるものを発見(^^;;
「あぁ…KodakのKAFもこれが4/3では最後なんだろうなぁ…」と思った
…ら…買っていた(^^;;



 …どうやら展示品だったようで、あちこち汚れている。
流石E-SystemだけにLPFにこそゴミ(の写り込み)は無かったが
ファインダーはゴミだらけ。そりゃ、あれだけ埃っぽい店内だもんなぁ…。
裏メニューでシャッター数を確認してみると、1200とちょっと。
これくらいは、1泊2日の撮影でも可能な数なので無問題。
付属品も不足無く入っていた。…いや…本来入っていないレンズフードが入っていた。
ちなみに17.5-45にはフードは着かない。着けられない。どうやら14-45用のフードみたいである(^^;;。

 本当はボディだけで良かった。現時点で標準ズーム域内のレンズが3本。
これについてきたレンズも合わせると4本…。しかも、3本が梅クラス…ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ
しかし…このレンズ、単品での発売がなく、しかも軽い(210g)。
撮影距離も、14-45の38cmに比べて28cmで、最大倍率も0.16(0.35)倍に対して0.23(0.46)倍
そしてフィルター径が52mmなのも嬉しい誤算。C-770UltraZoomの時に買ったフィルターが使える(^^;;
(まぁ…フィルターの解像度が追いついていないのはご愛敬ではあるが…)
 買ってからすぐに外へは持ち出せ無かったので、実家に行ったついでに試し撮り。



まぁ…本当ならば「(KAF CCDの)オリンパスブルー」的な画の方が良いのかもしれないけど
最近この子を撮ってあげてなかったから…(^^;;

 そして先の連休に、初めて外に持ち出しての撮影となった。
上の画はその時にE-330で撮影したものである。
その様子は追って掲載しますが、やっぱり独特の「あお」が出ます。
基本的にRAWから現像するため、RAWオンリーで撮っていた私ですが、
最近RAW+JPEG(HQ)で撮るようにしている。
そしてE-500で撮った画に関しては…「対象によっては撮って出しの方がイイ」場合がある。
現像ではなかなか同じ色が出せない…。面白いものである。
E-330とは明らかに色造りが違っていると感じた。
画像処理エンジンは両機とも「TruePic TURBO」。もちろん半年違えば多少は改良があるだろう。
そしてKAF CCDとLive-MOSと言う撮像素子の違い。
全てとは言わない…でも、はまった時には何とも魅力的な色を出してくれる。

 しかし…良いことばかりでもない(^^;;
どこで見たかは忘れたが、「歴代4/3の中で最低のファインダー」と呼ばれていた。
調べてみると確かに倍率が一番低い。
そしてE-330にはME-1を装着している関係で、E-500のファインダーは本当に小さく見える。
また、AEセンサーや測光のプログラムもE-330とは違うのだろう。
同じ被写体を同じ絞り、SS、感度で撮ってもE-330に比べて明るく写る。
この感覚にまだ慣れない。まだ暫く時間がかかると思う。

 考えてみると、E-System第一章普及機の中の両極にある2機種が手元にあるのかもしれない。
オーソドックスなダハミラーで、OLYMPUSのポリシーにも近い「軽い」を当時の最軽量で実現したE-500。
そしてユニークなポロミラーで、他社が追随しているLiveViewを世界で初めて時間制限なしで搭載したE-330。
E-1からのKodak KAF CCDを採用し、独特な色造りを成すE-500。
新たに、そして第二章に続くPanasonic Live-MOSを採用し、若干素直な色造りにはなったものの
未だ世界で唯一のLiveView Aモードを搭載するE-330。

 撮影の楽しみが、また一つ増えた。E-330とE-500…ある意味、いいライバルなのかもしれない。  

Posted by honoka at 00:50Comments(0)機材

2007年10月08日

小さい秋を見つけたいなぁ… Part3.

※このLogは、10月5日の20時頃に投稿したつもりでいました。
画像のリンク等を作成するために、一度「下書き」で保存し、その後公開しています。
しかし…今回は…「公開」に直すのを忘れてしまいました。
それに気がついたのが…10月8日 3:37…
「投稿日時」は後々を考えて、その時の時刻にしますが…なんともなんとも…m(__)m

 チミケップ湖を後にして東大雪側へ向かう。
次の目的地のそばには温泉街がある。しかし正直疲れてもいる。
到着が遅くなれば、食事が出来るお店は閉まってしまう。
しかし、山奥の温泉街にコンビニなどはない…(^^;;
と言うわけで、この日の夜食もコンビニ食…。まぁ…写真の旅はこんなもんですわ(^^;;。
たとえば「食べる」が目的の時は、きちんと予定を組むし、お腹の空き具合もあわせるし…
…そんなこんなで、思ったよりも早く温泉街に到着した。
「そうだ…温泉入ろう」と言うことで、何件かの旅館やホテルに日帰り入浴の時間を確認した。
その中で「洞窟風呂」と言う看板に何故か惹かれ、そこで入浴。
その後、目的地の状況を確認しに行く。うまく月明かりに浮かんでいれば、それも狙いたかった。
しかし…林道を抜けた先にある場所のために、足元も危なく諦める。
国道に戻ってトイレも併設されている駐車帯で眠ることにする。
そして…この日も寒い。前夜と同じくらい…いや、風がないから気温自体が更に低いはず。
日の出時刻は5時過ぎくらいだが、無理をせずに6時を目処に起きることにした。
朝になり、目的地に到着。そして車を降りてその方向を見る。
視線の先には湖。そして…湯気の立つ湖面。
私たちよりも早く撮影に来ていたおじいちゃん(と言うには元気すぎるのだが(^^;;)が、
「おぅ、今イイ感じだぞ!早く行ってこい。俺は向こう側に行ってくからさ」と言って
猛スピードで林道を走り去って行った。
眠たく、そして冷たい空気に少し下がっていたテンションが一気に盛り上がる。
準備を整え、湖に向かって歩き出す。
…少しずつ見えてくるその姿に、…声が出なかった。

 

 

糠平湖 タウシュベツ川橋梁跡…本来、秋には見ることの出来ない橋である。
色々と調べているうちに、雨が少なかった今年は秋でも水没していないかも…
と言う情報があった。
しかし、ダム湖である糠平湖は、雨が降れば水位が自然湖に比べて上がりやすい。
なので、実際に見られるかどうかは行ってみなければわからない。
まして、朝霧、そして湖面からの湯気。無我夢中で撮っていた。
…でもね…そこに低い角度で朝陽が入るから、条件としては難しい…。
それでも何枚か気に入った画があった。大失敗もあったけどね(^^;;
 少し落ち着いて来たので、もう一度周りをゆっくり見回してみた。
向こう岸をよく見ていると…さっきのおじいちゃん。
「え?…あそこってどうやって下りるの?」って言うところを歩いている。
私たちも「せっかくだし、向こう側へ行ってみよう」と言うことに。
おじいちゃんの車を見つけたので、その近くに車を停めて下りる路を探す。
特に作られた路は無く、「これかなぁ…」と思う場所から岸に下りていく。



こちら側からの眺めもまた、すばらしい。
奥の方から戻ってきたおじいちゃんと、楽しいひとときがあった。
なんでも帯広から(裏摩周の人も帯広だったが全くの別人)3日に1回はここに来ているとのこと。
今回は次の予定もあったことから、足を伸ばすことは出来なかったが、
いくつかポイントを教えて頂けた。
次に来たときはそちら側にも行ってみたいと思う…水位次第だけど(^^;;
そして…この寒い中、好きなことのためにココまで来るのは、この人たちも同じ…。



おじいちゃんが声をかけた時には「冷たいよぉ…」と言っていたそうな…。
でもファインダーから見えるその表情は、とても楽しそうである。

 さて、そろそろ今回の旅も最後の目的地を残すのみとなった。
糠平湖から差ほど遠くない湖。然別湖。
そして、その奥にある東雲湖が最後の目的地である。
ひとまず然別温泉で缶コーヒーを買う。そして案内所で東雲湖への道順を確認。
そして、登山口手前の駐車帯に車を停める。この時、午前9時。
すぐに出発出来ないこともなかったが、少し仮眠をとることにした。
ここから東雲湖までは片道90分程の山路である。登山では無いが、所々に倒木もあり、
しかもカメラを片手に歩くのである。
時間もあるし、焦る必要はない…と考えた。
たった30分でも結構疲れは撮れる。



さぁ…出発だ…。

  

 

こういった山路を歩いていると、色々なものが目に留まり、なかなか先に進めない(^^;;
それでも90分くらいで、林の間から少しずつ見えてくる。



ここまで来る途中で、鳥とは違う甲高い鳴き声を何度か聞いた。
多分そうなんだろうと思っていたが、なかなか姿が見えない。
そして東雲湖が見下ろせる場所に立っていると、不意にとても近いところからその鳴き声が聞こえた。



ナキウサギ…画像が荒いのはお許しいただきたい。
東雲湖の全景が撮りたいと思って標準ズームをつけていた時の事だった。
慌ててレンズを向けて取り敢えずシャッターを切る。
とにかく「何とか写った」…それだけである。
それをほぼ等倍でトリミングしているので、画像がかなり荒くなっている。

すぐに姿を隠してしまったナキウサギを待とうかとも思ったのだが、目の前には東雲湖。
身の丈ほどもある隈笹をかき分けて岸まで下りる。

 

向こう岸の草むらに見えるは、ほぼ全て隈笹である。しかも身の丈ほどの隈笹。
全くと言っていいほど「時間」を感じない、そう思っていると、
ナキウサギがいたところで出会ったご夫婦が必死に隈笹をかき分けて、
私たちのところまで下りてきた。
「戻ってこないから近くまで行けるんだろうと思って…」とご主人は笑って言っていたが、
このご主人、C社の70-200のLレンズをつけたカメラを片手にである。
ただ、奥様の話を聞いていると関東在住なのだが、かなり頻繁に東雲湖に来ているようである。
多分、慣れているのだろう。私?…小型のレンズをつけてカメラ片手に下りました。

帰りも90分かかる事だし、そろそろ戻ろうと言うことで、ひとまず上に上がる。
暫くの間、ナキウサギが顔を出すのを待ちながら、周りの景色を撮る。



東雲湖から登山口に戻り、そこから自宅に戻るまでの時間を考えると
そろそろ戻らなくてはいけない時間だ。
先のご夫婦に「私たちはこれで帰ります」と挨拶して、まずは山路を戻る。
勾配はきつくないものの、下りの帰りは少し楽である。
時間も昼を過ぎているので、陽の射し方も変わっている。
いくつか、おもしろいものも撮れたが、これが今回のLogのタイトルに一番あっているかもしれない



ちょっと疲れてはいたが、ゆっくりペースで行くことにして、直ぐに帰路につく。



これから眼下に見える町を経て、日勝峠を越えて行く。
ゆっくりなので「裏目的」も忘れずに(^^;;

本当に休憩として寄っただけなので、立ち寄ったところだけ列記すると

「しかおい」「うりまく」そして「樹海ロードひだか」で1時間ほど眠り、夕張からは流石に高速を使った。
夫婦2人で撮った枚数1200枚以上。
もちろん、AEブラケットで3枚連写…なんてのもあるので、カット数で言えばもう少し少ないのだが、
そりゃセレクトも大変だわ…(^^;;

 そして…懲りずに今度の連休も、どこかに行こうと考えている。  

Posted by honoka at 03:38山・紫・水・明

2007年10月04日

小さい秋を見つけたいなぁ… Part2.

 私たちは撮影を目的に1泊以上で出掛ける時には基本的に宿をとらない。
「てーびー号」で車泊である。
今回もご多分に漏れず、しかも目的地の殆どが小さな町である。
しかも単純に国道を走っていては遠回りになることが多いので、道道や市町村道を走ることが多い。
そうなると問題は夜の食事である。下手をすれば目的地までコンビニすら無い事もままある。
現在地から次の目的地へのルートを決定すると、その途中にある市街地を確認する。
この日も晩ご飯はコンビニ食。しかも目的地は買ってから小1時間ほど…。

 走っていると、何となく寒く感じてきた。もちろん9月も末となればそれなりに冷え込む。
事前に調べていたこの夜の最低気温は16℃。まぁ…そんなもんかなと思っていた。
取り敢えず目的地に到着して晩ご飯を食べる。
車を降りて空を見上げると…満天の星空。
半月以上の月が出ているにもかかわらず、もの凄い数の星…星…。
そして…いや…本気で寒いんですけど…(^^;;
車に戻って、ケイタイを使って現在地の天気予報…いや…6℃なんですけど…(^^;;
しかも結構風がある。体感温度は0℃に近い。
…しかし…月はイイ感じの場所に昇ってきている。
いつかは撮ってみたいと思っていたこの場所での月明かり…



裏摩周…月の道を考えるとこちら側からじゃないと撮れない(はず)。
完全な満月じゃ無かったことも私にとっては有り難かった。
LiveView Bで構図とピントを決めたら、もうモニタは見ない。
ゆっくりとその美しさを感じながら、時々(リモコンで)シャッターを切る。
…しかし…寒い…。
正直、寒さ対策はしてこなかった。
それでも、月夜の裏摩周の美しさ…それが少しでも伝わればと思う。

 車に戻って朝まで寝ることにした。
車の後ろ側はプライバシーガラスになっているのだが、それ越しにも天の川が見える。
何という星空…そして眠りにつく…
…寒くて目が覚めた(^^;;
大丈夫だろうと思って掛け布団は積んでこなかった。毛布だけである。
「ゴメンナサイ…」と思いながらエンジンをかけた…。

 朝…裏摩周にいるので、日の出の太陽と摩周湖は撮れない。
そして裏摩周から表摩周に行くには、かなり遠回りしなければならない。
そんなわけで起きたのは陽が昇った6時半頃。
隣に停まった車から、大きな三脚とジュラルミンケースを持った人が展望台へと登っていく。
お話を聞いてみると、初めて買った6 x 7のクラカメの試し撮りだとのこと。
話していて楽しい方でしたが、レリーズを押し込んだままカメラに接続して1枚無駄になったり、
「あれ?あれ?」と言いながら、こちらの話にも応じてくれる。
こっちとしても「邪魔しちゃ悪いかな(^^;;」と思ってしまう。
「私らはちょっと奥の方に行ってみます」と言って、「車両通行止め」の門をくぐって山道を歩く。
「下ってる道だし…もしかしたら湖面の近くに行けるのかなぁ…」なんて話しながら歩いていくと…

…行き止まり(^^;;…さ、次へ向かいましょ\(●o○;)ノ

 次に向かったのは、裏摩周から近い「神の子池」

  

車で近くまで行けることは知っていたが、駐車場のすぐ隣だとは思わなかった。
「ここにも池があるんだなぁ…この先かなぁ…」なんて看板をみると、正にそこがそうだった。
 確かに写真で見たように碧い。水が碧いのではなく、水底が碧い。
そして…撮るのが難しい…。
私らはPLフィルタが無い(あることはあるのだが、カメラが変わってしまってサイズが合わない)。
「PLあったらなぁ…」と思っていると、ここで撮っていた別の人が、「PL全然効かない」。
それを聞いて、よくよく周りを見回す。確かにこのヒカリの状態では難しいかも…。
…実は、ここに到着する途中で、1台の1BOX車が後ろについた。
「どこかで見た車だなぁ…」と思って駐車場に着くと、その車が私たちの隣に停まった。
そう、裏摩周で6 x 7と格闘していた方である。
また色々と話をしていた。どうやら帯広からよく裏摩周に通っているようである。
それにしても楽しいおじさんである。「面倒くさいなぁ」なんて笑いながら135を持ち出して池に向かい、
数分後には「無理だよぉ!これじゃぁ…ハハハ」なんて帰ってくる(^^;;
次の行き先を告げると「じゃぁこれでお別れですね。お気をつけて」となった。

 次へと向かう途中、目の前に見事なアトサヌプリ(硫黄山)が現れた。
位置関係を全く把握していなく、いきなり現れたので車を停めたときには、かなり下りてしまっていた。

 

そして…たどり着いた、次の目的地は…

  

オンネトー…ここも近くを通った時は雪に閉ざされていたために、初めて来た場所である。
流石に観光地化していて人出も多く、車を停める場所を探すののも一苦労(^^;;
しかし、オンネトーと阿寒富士・雌阿寒の姿には感動する。
そしてここもまた…碧い湖だった。

 さてさて、次に向かおうと思うがちょっと疲れてきた。そこで便利なのが「裏目的」の道の駅巡りである。
今回は道の駅「あいおい」。

   

ここは旧国鉄の北見相生駅の跡地。駅舎もそのまま残されており、今はバス停として使われている。
スタンプを押して、ちょっと中を物色。…どこからかリズミカルな音が聞こえてくる。



北海道は蕎麦の生産量が全国一である。とても美味しそうな手打ち蕎麦…
でもこの辺で私たちが「スリープモード」に突入寸前…。

 30分程眠った後に、次の目的地へと向かう。
途中、未舗装路があることは承知してる。そこの道もなかなか楽しい景色である。
そして本来の目的地の手前に、この滝があった。

 

鹿鳴の滝…ちょっと目立たない看板がある。音だけは聞こえてくるが、道からは姿が見えない。
崖下を流れる川に向かって路がついているので、下りてみるとそこに滝がある。
あまり大きな滝ではない。しかも今年は水不足であり、水量が少ない。
しかも、上を走っている道路が回り込んでいるために、陽が真上より傾くとヒカリが届かなさそう…。
実際この画を撮ったのは15時過ぎ。この日の日の入りは17時過ぎ。それでも全く陽は射さない。
 この先には、以前訪れたことのある湖がある。
前回は結局日の入りに間に合わなかったが、今回は余裕たっぷりである。



太陽の位置を確認し、少し散歩しながら、ゆっくりとした時間を楽しむ。
車に戻って一息ついたら、今度は三脚を抱えて本番である。

  

  

チミケップ湖の野営場…私たちの他には、1組のご家族。
おとうさん、おかあさん、子供2人におじいちゃん、おばあちゃん。
なんか…とても癒された気分になる。

 

蒼から紫…そして漆黒へと変わる空を眺めながら…
また…明日の目的地へと…  

Posted by honoka at 01:20Comments(0)山・紫・水・明

2007年10月02日

小さい秋を見つけたいなぁ… Part1.

 既に1週間以上も経過しているが、9月22・23・24日にちょっとした撮影旅行に出かけた。
まぁ…私たちの場合、カメラを持たないで遠出をすることが無いので、自然とそうなってしまうのだが…(^^;;

 まず、最初に訪れたのは遠軽町。
いつもは、夜中の移動の際に通過するだけだった町。
Zorgでの知り合いの方に「コスモスがイイ頃だと思いますよ」と教えていただいた。
いつものごとく、前夜に出発して目的地で仮眠。日の出とともに起きて、背伸びとともに太陽に向かう。



この時期の日の出は5時ちょっと過ぎ…流石に早すぎるのでもう一眠り(^^;;
そして、開門とほぼ同時に転がり込んだのがココ。



「太陽の丘えんがる公園 虹のひろばコスモス園」
入り口で迎えてくれたのは、色とりどりの百日草と蝶。

 

そして公園の中ほどにある売店にちょっと立ち寄ってみると、カワイイ汽車がお花を曳いている。



なんでも地元の方の手作りらしい…。
そしてお目当てのコスモス。
売店前の看板に「七分咲きです」とか書いてあったので「今年は遅めかなぁ…」と思ってた。
そして今日のラジヲで「今が満開!」なんてやってました(^^;;
それでも咲き乱れ、香り乱れているコスモスたちがいる。

  

更に丘を登っていくと、一面がキバナコスモスになってくる。そして何故か…バッタがたくさん(^^;;

  

段々と人も増えてくると、軽トラの荷台に乗って園を廻る人たちも出てくる。



丘の上まで登ったところで、更に上を見ると…私たちが仮眠していた場所が見える。
そこを見て2人で同じことを考えた…



「なんか…和風なメルヘンの丘みたいだね…」
思わず笑いながら、同じような画を撮っていた(^^;;
この日の朝は…晴れていて気持ちの良い気温なのだが、ちょっと雲が多め。
なので急に翳ったり、また晴れてきたりと、結構大変だった。



この時も手前は日が射しているのに、奥は翳っている。
それでも十分にコスモスを堪能させてもらった私たちは、
売店に戻ってコスモスの種を買い、ソフトクリームを食べて次の目的地へと向かった…。

次の目的地…と言っても、実は同じ公園の中。
遠軽町のシンボルにもなっている「瞰望(がんぼう)岩」。
登り口に着くとこんな看板がある…



確かに大きいとは言っても「岩」なのだから、頂上は然程広くは無い。
ただ実際に登ってみると、思ったよりも余裕がある。
そして…見晴らしのいい場所に来ると、これがやってみたくなる(^^;;



遠軽の町が一望出来るこの岩。
案外お手軽に登れるので、是非一度立ち寄ってみて欲しいなぁ…と思う。

 そして、これからが本格的な移動が始まる。
次の目的地への道中、上湧別町の畑に目が留まる。



収穫を終えた玉葱畑。奥に見えるオレンジのテントは、収穫した玉葱コンテナに掛けているカバー。

 時計を見ると、まだ時間に余裕がありそうなので、寄り道をすることに…。
コスモスの件を教えてくれた人が以前に言っていた「キムアネップ岬」に寄ってみる。
国道を逸れて暫く走ると、ここにもサンゴ草があった。
そんな中を走っている時に、1羽の青鷺を見つける。
最初はその子を撮っていたのだが、ちょっと辺りを見ると…



これだけの数を一度に見るのは初めてだ。
よくよく見てみると、あちこちに数羽~数十羽の群れを作っている。
そして岬まで辿り着いた。



流石にオホーツク…風が強い…。
でも確かに夕陽を撮るのにはイイ場所に感じる。でもポイントは…ちょっと違う場所のような気もする…。

 さてさて…寄り道しながら到着したのは「能取(のとろ/のとり)湖」
ここはサンゴ草(アッケシ草)の群生地として有名な場所である。

 

 ちょっと今年は色が薄い感じがした。
そしてゆっくりと周りを見回してみると、ここでも「水不足」だったと感じる部分がある。
遠軽町のコスモスと違って、ここは自然群生地である。気候が変わってしまえば無くなってしまう。
ココに限らず、気候が変われば動植物の分布が変わってしまうのはご承知の通り…。
移動に車を使い、生活や趣味を「文明の利器」に頼っている私が偉そうな事を言うつもりは無い…
でも、出来る事はやっていきたいと思うし、その場所を「荒らす」ような事は絶対にしない。

…さてさて(^^;;そろそろ次の目的地への移動である。
またも移動中の畑に目が行く。



田舎に住んでいた私には、懐かしくも当たり前の秋の風景。

 そして、撮影以外の裏目的…「道の駅めぐり」
「めぐり」と言うほどでもないが、出来るだけ立ち寄れるルートを作るようにしている。
道東方面は意外と道の駅が多い。



 ここで「しじみラーメン(塩)」を食べた。麺との相性がちょっと微妙に感じたが、スープは旨かった。
そして…シジミのデカイこと(^^;;
内地の人なら「アサリじゃないの?」と思うくらいである。
 そしてデザートは、能取湖で買った「ゆでとうきび」。でかい・あまい・うまいである。
水不足であまり大きくなっていない、とうきび畑を結構見ていただけに、ちょっと感動。
そして狙っている時間まで車で一休みして、向かった目的地は…

 

大空町(旧・女満別)の「メルヘンの丘」
実は…初めて来ました。考えたら微妙に外れたところを通っていた。
今回のルートを決める際に、メルヘンをどこに入れるか迷ったのだが、
色々と検討した結果、「夕陽とメルヘンでいこう」と言うことになった。
現地に着き、下見しながら太陽の沈む方角を確認すると…。
結果は上の写真ですが、結構良いところに沈んでくれた。

…初日の撮影はココで終了。
この後、女満別空港をちょっとだけ見学。そして町営温泉でゆっくりと疲れを流す。
この温泉、390円とお安いながらも「源泉かけ流し」である。
私たちが到着した時は時間が早かった事もあって、一瞬「休み?」と思ってしまうくらいだった。
先客は男女とも1人しかおらず、気兼ねせずにゆっくりとお湯に浸かれた。
そして私たちが出る頃になると、地元の方々が徐々に増えてきた。
町営なだけに何の施設も無いが、意外と穴場だと思う。

そして…晩御飯を買って、次の目的地(&車泊場所)に向かったのであった…

…つづく…  

Posted by honoka at 21:20Comments(0)春・夏・秋・冬