さぽろぐ

自然  |札幌市北区

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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2008年09月30日

秋をはしごする…

 メルヘンの丘で落ち合う予定の人がいたのだが、急用のためにかなわず。
ちょっと残念ではあるが、それはそれ。仕方がないことである。
そして、ここからが今回一番の移動距離になるのである。

まずは隣町の北見市内で晩ご飯とお風呂。
とはいってもいつもは通り過ぎるだけの町…どこに何があるのかさっぱり分からず。
いつも思うこと…「どうしてスーパー銭湯のような施設は検索しにくいんだろう…」(^^;;
毎回「どこにあるんだろう?」と探しているのだが、どこかに強力なポータルでもないものだろうか…。
他力本願ではダメなのは分かっているが、PCでも検索しづらいのは勘弁である。
そして次の目的地までとにかくひた走ります。
国道よりも道道を抜けていくルートなので、事前に書き出しておき地図と照らし合わせてある。
おかげで道を間違える事はなかったが、最大の敵は「睡魔」…。
私は夜の移動に馴れているので、ある程度の時間までは何とかなる。
しかしwakaさんは…しかもご飯を食べて風呂にまで入っている。
本当ならばそのまま眠りにつきたいところだろうが、まだまだ先は長い。
何とかかんとか車泊場所のパーキングに辿り着くと、wakaいちこさんは速攻で爆睡モード(^^;;
私らは撮影データをPCに移動したり歯を磨いたりと…いつもの準備で就寝に着く。
そして朝…wakaいちこさんはあまり眠れていない様子…そりゃ…あの車じゃぁねぇ…。
日の出を前に目的地へと続く未舗装林道を4kmほど走る。
そこにあるのは…

  

タウシュベツ橋梁跡。今年は全く調べないで来てみたが、昨年よりも水が少ない。
日の出間近でちょっと風が出てしまったのが残念だが、映り込みもキレイである。
で…まわりを見るといちこちゃんがいない…。車で寝ているそうな…(^^;;良いのか?まぁいいか(^^;;

思い思いに撮ってそろそろ戻ろうかと思った時に一人の方が現れた。
「…あの顔…間違いない…」「あの…3日に1回はここに帯広から来てる人ですよね?」と尋ねてみる。
「おぉ…何で知ってんの?」アタリ!昨年出会った方である。
前回、名前も聞かないでいたが、今回も「名乗らず尋ねず」にしておいた。

 さ、ココの次は峠越えである。いわゆる「裏大雪」から「表大雪」へと向かう。
向かう峠は「三国峠」。時期が良ければ紅葉がキレイなのだが…



早かった…思ってたとおり早かった…。
分かってもいたので、休憩程度にして先に進むことにした。
峠を抜けると「層雲峡温泉」に入る。そこにあるのは「黒岳」。でも今回はスルー(^^;;。
走りながら見ても、山頂から7合目くらいは色付いている感じ。
そして…wakaさんがまたも「睡魔」に襲われる…早いよ…(^^;;
取り敢えず「これを逃したら暫く出てこない」コンビニでちょっと仮眠をとる。
なんとか到着したものの、思ったよりも車が多い。駐車場は別々になってしまった。
「黒岳」をスルーしたのは、ここに来たかったから。



「旭岳」。ロープウェイで5合目まで行き、7合目までは遊歩道(殆ど山道だが)がある。
その一番の見所はこの「姿見の池」。もう少し風がなければキレイに映り込む。
黒岳に寄っていると時間もなくなるのだが、ロープウェイを2つも乗ると結構な出費…。
今回は「旭岳」だけに絞って予定していた。
「色付いてはいるが、可能ならばもうちょっと遅い方がキレイだったのかも知れない」
そう思っていたが、この日から3日後に旭岳は初冠雪。すでに5合目まで雪景色である。
そして大雪山系の紅葉は小さな木々の葉っぱたちから成り立っている。



秋には動物たちも最後の実りを求めて動き回っている。

 

時間をゆっくりととっていたので、さほど疲れることもなく一回りできた。
すでにwakaいちこさんは姿見駅にいたので、そのまま山麓駅に下りることにした。
車に戻り、カメラをしまって出発の準備が出来た頃に電話が来た。
「わたしたちはここで帰りますぅ」といちこちゃんから。
私たちはもう一ヶ所寄ってから次へ向かう。



天人峡温泉。その奥へ続く遊歩道を歩いていくと現れてくる。
昨年は時間的に苦しかったので諦めた。そのおかげで望岳台を見られたのだが…。
今年はここが終われば移動だけにしておいたのでゆっくり見られる。
悔しいのはちょっと紅葉には早かったこと。
しかし…そう思えるのはこの滝そのものがとても美しいから。
とても気品がありそしてチカラのある滝だと思う。だからこそ「更に…」と思ってしまう。

この日はここで終了。明日は最終日。次の場所へと移動開始である。  

Posted by honoka at 23:45Comments(0)山・紫・水・明

2008年09月26日

秋の「あか」さがし

 遠軽まで来てしまえば、サロマ湖は直ぐそこ。
サロマ湖まで来てしまえば能取湖は目前。
…と言うことで卯原内のサンゴ草群生地に向かった。
遠軽を後にするくらいから徐々に陽が翳り始め、能取湖に着く頃にはすっかり雲の中。
サンゴ草の「あか」は陽の光が入るととても美しくなる。
初めて見た時は夕方近くの陽であったが、言葉を忘れる美しさだった。
まぁ…天気だけは自由にならないのだから仕方がない(^^;;

 

はるかのBlogにもあるが、最初、この鳥の名前が分からなかった。
鴎なのは見た目で判断出来るが、あまり見慣れない柄なのである。
調べた結果「ユリカモメ」なのは分かったが、夏毛しか印象にないと冬毛に惑わされる…。
鳥撮り失格…要勉強…(^^;;

その後、以前網走のZorg人に教えて貰った能取湖畔へ。
そして事件…。
道路から湖畔へ下りる時、「あ…結構ヤバいかも…」と思いながら入ってきた。
私たちの車は軽ワンボックス。そこそこ車高もあるので問題なし。問題はwaka号。
「多分最初の段差で諦めるよなぁ…」と思って、自分の車を停めて外へ出る。
振り返るとwaka号は最後の難関である「大きな水たまり(底は見えない)」に片足を突っ込んでいる。
「いや…無理だから」そう思うと程なくして「ゴリ…ガリ…」(×_×)
何とか引き返して道路に停めてもらう。



でもやっぱり良い場所…。今度は晴れた日にじっくり腰を据えてみたい場所である。

そして最後に向かったこの日の「あか」は夕陽。
昼過ぎまでの状態だと、多分早々に雲に陽が落ち夕焼けなど望めない。
それでもやっぱり「メルヘンでしょ」と言うことで、まずは道の駅に車を停める。
少し休んだ後、日没まで1時間となったあたりで動き始める。

今回は「メルヘンの丘 秋 四夕景」ということで、キャプションはZorgをご覧下さい。

   

「秋の空は気まぐれ…」本来の意味とは違うけど、そんな感じが笑みをさそう。  

Posted by honoka at 23:59Comments(0)花・鳥・風・月

2008年09月25日

秋がはじまる…

 今年の9月はおかしかった。とにかく暑い。
8月があまり暑くならなかったので「微妙だなぁ…」と思っていたが、
こんなところで帳尻を合わせてくれなくても良い感じである。
ただ…冬の降雪に関しても最近は同じような感じもするけど…。

 それでも朝晩は冷え込むようになり、秋の花の便りも聞こえてくる。
暦上は飛び石の連休だが、夏休みをまだ取っていなかったので、ここにぶつけた。
本当は19日の夜に出発の予定だったのだが、
急遽20日に仕事が入ってしまい、それを終わらせてからの出発となる。
最初の目的地で車泊する前に「どこかに温泉はないか?」と探してみる。
有名どころはちょっと遠かったので、上湧別町の「ちゅーりっぷ温泉」に行ってみた。
そうすると…なんとお祭りの真っ最中。



さほど出店の数も多くなく、それほど混雑もしていない。
よくある田舎のお祭りである。ちょっと嬉しくなって覗いてみた。
特に食べ物の値段は世相を反映してそれなりの値段であるが、
型抜きやスマートボールがそれほど高くなっていなかった。
そして…やっぱり男の子は型抜きに夢中なのである。
そんな私は…不器用だったので実は全くやったことがない(^^;;。
まぁ…お小遣いを貰っていなかったと言うのが一番の理由かも知れないが…。

 そして翌日はここ、遠軽である。



北海道では「ひまわり」と「コスモス」が同時に咲いたりもするので、
「コスモスが咲いたから秋」と言えない雰囲気もあるが、
遠軽のコスモスが見頃を向かえる頃には、秋らしくなっていたりもする。
昨年も丁度同じ頃に来ている。昨年は遅かった感があったが今回は悪くない。
ゲート直ぐには百日草が植えてあり、そこにはハナバチたちが花粉と蜜を…と言いたいが、



さすがに朝は寒いようで、全くと言っていいほど活性化していない。
レンズが身体に当たっても逃げもしないくらいだ。

 中に入ってみると変わったコスモスが目に付く。
八重咲きのコスモスなんて聞いたことも無かった。



新種で昨年は本当に僅かな数だけ植えていたそうである。
品種名は「ダブルクリック」…。
なぜそうなったかは聞かなかったが、もしかすると苦労したのかもしれない(^^;;

ここにあるコスモスは基本的に3種類。
「混合コスモス(赤・白・ピンクとその混ざり)」「黄花コスモス」そして「ダブルクリック」
気温が上がってくる頃には、どの花にも蝶や蜂が舞い降りてくる。



そしてゆっくりとコスモスを見て回った後のお楽しみはコレ



観光地の得意技「ソフトクリーム」。もちろんここでは「コスモスソフト」。
ほんのり甘酸っぱくて結構いけます。好きな味です。

…あ…そう言えば今回も…wakaいちこさん両名が飛び入り参加です(^^;;

さてさて…次に向かうは…  

Posted by honoka at 01:01Comments(2)春・夏・秋・冬

2008年09月20日

夏の思い出たち… その9

9月の連休。3連休なのだが、中日にまた友人の結婚式が入っている。
今回は披露宴のみなので、前回のような失敗はなし(^^;;

なので初日の9月13日…どこへ行こうかと迷っていたら、はるかが「ここに行く」と言った場所があった。

  

 

ここはトマムのロープウェイ山頂。雲海テラス てんぼうかふぇ。
この日は「雲海」とまでは行かなかったものの、良い感じの朝霞を見ることが出来た。
ゆっくりとお茶を飲みながら霧が濃くなり、そして晴れていく様子を見ていた。

さて…下山したところでまだ8時前。占冠の道の駅に戻ってちょっと一眠り。
帰りには、私がちょっと気になっていた場所を探してみた。



本当は「ニニウ」にある施設を探していた。あるにはあったが動いている気配がない。
そして更に見に入ってきたのは「道東道の建設現場」である。
確かにこうしてみると徐々に出来上がってきているんだなぁ…と実感できる。

そして帰り道は夕張に寄ってみた。

  

ダムは現在もう一つ大きなダムを造っており、今あるダムはそのまま沈んでしまうらしい。
正に「ダム in theダム」である。
一番右は夕張岳へ向かう途中の林道にて。
さすがにこの辺りになってくると秋の気配がちょっとずつ聞こえてくる。

9月にはいって北海道では記録的な暑さが続いている。
小樽ではつい先日、この夏の最高気温を記録してもいる。
8月が涼しかっただけにとても長い残暑に感じた。
そう言う意味では、春にあった長期予報が当たったのだろう。
確かに「残暑が長い」と言っていた。
それでも朝晩は涼しく、陽が落ちると半袖では寒い時期…
まもなく秋。そして紅葉が終われば…また半年にわたる白い季節がやってくる…
  

Posted by honoka at 12:00Comments(0)春・夏・秋・冬

2008年09月20日

夏の思い出たち… その8

 さて翌週末はそれぞれに別の用事があり撮影には行けず…そして14日は今私が向かっているPCデスク作成。
その週末の8月17日は、北海道で「夏休みが終わる日」として忌み嫌われ、別な人は待ちこがれた日である。
それと同時に海水浴場も収束を向かえ、8月末で殆どの海岸は夏の営業を終了する。
その前に夏の最後にもう一回、この海岸に人を集めたいと言う思いから始まった花火大会。今年が第1回目である。
色々と告知していた割に、寒さのせいか人もあまり集まっていない。
後日聞いたのだが、私の会社の人が「えぇ!!昼間行ってたのに全然しらなかった!」と言っていたくらいである。
おかげで場所取りは自由自在。そして花火が始まる。

  

考えたら「一眼で花火を撮る」のは初めて。なのに選んだレンズはFisheye…(^^;;
それでもまぁまぁ…イメージ通りなんだけどね…。

そんな夏も終わった翌週…8月23日
前の仕事で知り合った子の結婚式へと参加した。



ここでひとつ失敗が…。
私は高校を卒業したあと、いわゆる「内地」で生活していた。冠婚葬祭の殆どを内地で知った。
もちろん、何度か結婚式にも出席している。
その時、披露宴の招待状に「ぜひ式にも出席してください」と書かれていると、基本的には礼服での出席となる。
ところが北海道…特に結婚式専門の会場とかになるとそうではなかったりする。
実際、この時も「招待者全員が式に参列」なのである。礼服は親族のみ(^^;;
そして、内地では新郎新婦の父親は「タキシード」を着るのが普通なのだが、コチラはいわゆる「礼服」。
内地で出席した友人の結婚式。今回とほぼ同じスタイルだったが式から参列した人は全員礼服。
難しいね…(^^;;

そしてその翌日…8月24日
最初は予定していなかったんだけど「行ってみるか」と言うことで出掛けてみた。



おたる水族館。私が幼少の頃からある北海道では老舗の水族館である。
そこにいた、怪我をして保護されたウミガメ。最初はビニール等も飲み込んでおり、かなり危険だったらしい。
そして治療の中で右腕を損失。今では水槽の中で元気に泳いでいる。
そして、久しぶりにイルカやトドのショーを見た。たまには良いもんである(^^;;。

翌週末はまたも仕事が入ったのでさらにその翌週末…9月6日
岩内港にサバが来始めているとの情報を仕入れていた。
2年前に二人で結構釣り、地元の新聞にも載ってしまった場所である(^^;;
直前まで仕事だった私は、はるかに「親父の所に行って道具準備しておいて」と頼んでいた。
そうしたら父から電話が…「おいサイズでかいのが来てるみたいだけど大丈夫か?」と言われた。
大丈夫かって聞かれても「分かんない」と言うしかない。
10~15cmくらいの、いわゆる「小サバ」を狙うつもりだったのだが20~25cmのが来ているらしい。



そしてこれが釣果である。
五目釣りの私たちは、食べられるもの(大きさ)ならば何でもOK。
暫くは魚に苦労しなさそうである。

  

Posted by honoka at 10:25Comments(0)春・夏・秋・冬

2008年09月20日

夏の思い出たち… その7

翌週の8月3日
遅咲きのラベンダを求めて南富良野のかなやま湖へと向かう。
やっぱりいつものように前夜に道の駅で車泊。到着した頃は星空だったのだが…。



結局朝には「雨」。今回は予報もそうだったので「カメラ用雨合羽」見たいのを買っていった。
確かにカメラは無事だったが、私が風邪を引きそうである(^^;;。

今回は「ちょっと早い墓参り」も兼ねているので、適当なところで南富良野を離れる。
そしていつもは通過するだけの中富良野で、急にある場所に寄りたくなった。



中富良野の森林公園。そのアスレチックが置いてある場所。
多分25年ぶりくらいのはず。さすがに遊具は新しくなってるし、きっと公園そのものが変わっているだろう。
アスレチック好きのはるかは目を輝かせて遊んでいる…カメラがあるから動きはかなり控えめだけど…(^^;;。
そして上富良野に向かう途中で「干し草ロール撮る!」とか言い出したので、江花の方に入る。
そこで見つけた「テクスチャ」が…



そしてその足元には



まぁ…ご希望のものは撮れたようなので、墓参りをすませて友人のいる日の出公園を目指す。



どうも今年は「映画の撮影」とやらで、通常残す分のラベンダも含めて通常より早い時期に刈り取ってしまったらしい。
でも、地元の人々が一所懸命植えた花々はどれもきれいである。  

Posted by honoka at 09:27Comments(0)春・夏・秋・冬

2008年09月20日

夏の思い出たち… その6

 そして…この夏を一気に駆け抜けたいと思う(^^;;
いや…明日から「秋」を追いかけるので、ここで追い着いておかないと…。

7月26・27日
今回は天候にも恵まれそうなこともあって、以前から行ってみたかった雨竜沼湿原に行ってみた。
いつものように前夜のうちに沼田町に到着し、道の駅で車泊。日の出くらいに登山口に向かう。
若干曇り空になり霧も出てきた。少し気温も下がっているようだ。
6時くらいに準備を整え、管理事務所に入山届けを書いたら「いざ出発!」である。
距離があることは現地の地図からも十分承知していた。
最初は「いかにも観光地の登山道」な道なのだが、それは長くは続かない。
ふたつ目の橋(一つ目は直ぐに出てくる)を渡ったあたりから様子が変わってくる。
徐々に「獣道」のようになり始め、気が付くと道を沢が横切っている。
明らかに「登山道」となっている。足元は岩場になり、アップダウンも激しい。
正直、樽前山の方が楽だろう。それなりの登山である。
そして色々と撮りながらゆっくり2時間かかって、雨竜沼湿原に辿り着いた。



別にこの沼が雨竜沼なわけではない。こういった感じの沼がアチコチに点在している。
ここには木道が作られており、一方通行で周回するかたちになる。
ただここは、この先にある暑寒別岳等へ向かう登山道でもあり、
登山が目的の人も、この湿原を回って行くことになる。
ちょうどここから陽が射してくる。気温もグングンと上がっている。
2時間程度で1周し来た道を戻っていく。観光客が来始めたのだろう。すれ違う人数が増える。

そして昼食と軽くお昼寝したあとに、北竜町へと入る。
雨竜→北竜→沼田は順に隣町なので、来る時はワンセットな事が多い。
この「ひまわりの里」は斜面が東に向いている。なので日が傾き始めると逆行になる。
そして朝は順光の斜光。そこからトップライトと、ヒカリとの対話も楽しい場所である。



陽が翳り始めるくらいまで撮ったら、今度は沼田町に向かう。
前回は明日萌を回ったが、今回は素直にほろしん温泉に「入浴」しに行く。
温泉につかって一休みすると、すっかり辺りは真っ暗である。
ただ…この日はあまりに寒すぎる。長袖着ていても、10分じっとしてられない。
これでは蛍もなかなか飛んでくれない。
「だったら…」と車で10分くらいで着く「沼田ダム」へと行ってみる。
勿論蛍はいないが、ここには街灯が全くないのである。



満天の星空である。左側をよく見ると、縦に「天の川」が走っている。
そして蛍は…また来年である。



そして丁度この時期は、北竜や沼田で蕎麦の花が一斉に咲く頃でもある。
初めて見た時からその可憐さに夫婦揃ってやられてしまった。  

Posted by honoka at 02:19Comments(0)春・夏・秋・冬

2008年09月17日

夏の思い出たち… その5

 焼尻島に着いた初日は、正直しんどかった(^^;;。
公園から戻ったら、必死で風呂に入って寝床についた。
それでも日の出時刻はチェック済み。アラームはしっかり仕掛けてある。
前日の夕方、陽は雲の中に落ちてしまったが、比較的焼けている空だった。
そして…この宿はすぐ目の前が漁港になっており、灯台も目前にある。
7月20日と21日…今までずっと曇天だった朝とかわって、両日とも朝陽が見られた。
ただ…雲はどうしても出てくる。そんな中で、二種類の焼け方に出逢えた。

     こっちが7月20日の朝                   そしてこっちが7月21日の朝
 

撮ってる港はおなじなので灯台も同じ灯台。防波堤の上をずっと歩くことが出来るので場所を色々変えてみる。
そしてどちらも手持ちでの撮影。荷物を少なくしたくて三脚は置いてきた。
まぁ…いつも使ってる方が少ないんだけど…(^^;;
いろんな物に身体やカメラを押しつけて何とか固定する。
考えてみれば今回(と言うかいつも)の4人で「手ぶれ補正機能」が無いのは私だけである。
E-520とK10Dは撮像素子シフト、wakaさんのEF50-200LにはISがついてる。
まぁ…案外何とかなるものだったりしてね(^^;;

 そして20日は焼尻島巡りである。天売島と焼尻島はほぼ同じ大きさであり、1周だいたい10km強といったところか。
自転車を借りてゆっくり廻っていくと、狙っていたロケーションが現れる。



いつもは風車の向こうに天売・焼尻なんだけど、こっちに来たらその逆が撮りたかった。
しかも焼尻島名産のサフォーク羊の放牧場からを考えていた。
…実はこの場所、午前中をかけて島を巡り辿り着いた場所でもある。
wakaいちこさんたちとは逆方向で廻っていたので、丁度合流した感じ。
お昼になってお腹も空いたので昼ご飯へ…。
島に来る前、「サフォーク羊食べられないかなぁ…」と話していた。
そうしているとフェリーターミナル隣の食堂(まぁここにしか食堂無いけどね)から良い匂いが…。
「これってラムの匂いだよね…ってことは…」と食堂を見ると七輪で肉焼いてる。
「これってここの羊ですか?」と尋ねると「そうだよぉ…食べてくかい?」と聞かれる。勿論食べる!
値段もビックリだが、それなりの量で結構厚切りなのが嬉しい。



肉150gくらい・ピーマン半分・タマネギ1/4…これで3000円くらい。
知っている方もいらっしゃるとは思うが、実は焼尻のラム…「超高級素材」なのだ。
地元の人でも殆ど口にすることはできないのである。
北海道は羊肉の消費量全国一なのは間違いなかろうが、殆どがオージーかニュージーなのである。
スーパーに国産…まして北海道産…さらに焼尻…なんてまず無理である。
この食堂も「売り切れたらお終い」…でも旨い。こんな旨いラム喰ったことない。

しっかりとL-カルニチンを補給した私らは、この島にある国の天然記念物、「オンコの原生林」に向かった。
「オンコの木」北海道育ちの私には当たり前の木であり、小さなころはその実をよく食べた。
内地の方には「イチイ(櫟)」と言った方がわかりやすいのだろうか…。

 

いわゆる針葉樹であるオンコは、本道でも「普通の松」のようによく見る木である。
しかし…こんな枝振りには絶対にならない。
多分、この島独自の気候がこうしているのだろう。特に沿岸部のオンコは背が低く枝も細い。
しかし島の中央部(軽く山奥)に行けば木の丈も大きくなり、枝振りも見慣れたカタチに近くなる。
とにかくその容姿に圧倒されてしまう…撮った画を見ると「なににあてられたんだろう?」と言うくらい木に負けてる。
それでも原生林に着く頃には雲も晴れてお日様が顔を覗かせている。
風と木の内緒話が聞こえてくる…そんな場所である。気持ちの良い場所…初めてなのに懐かしい感じ…。
それでも…この範囲が広いので最後は急ぎ足になってしまう。
陽はまだ長いのだが(日没は19時くらい)レンタル自転車は17時前までに返さなくてはならない。
なんせ全ての店が17時に閉まっちゃう…いやぁ…いいなぁ…そのゆるい感じ(^^;;
で、自転車返して夕飯食べて…向かったのはそう…夕陽の見える公園。



やっと海に陽が沈む…3日目にしてやっとである。何枚撮ったか分からないくらい…。

これで宿に戻ると、翌日は最終日。しかも午前のフェリーで帰ってしまうのである。
名残惜しくも、充実し…疲労感と寝不足(^^;;。なんだかグチャグチャである。
そして最後の朝食をお腹一杯頂いて、出発の準備をしていると「雲丹漁の船戻ってくるわ…来るかい?」
そりゃ行きます。宿のおかあさんに付いていくとフェリー埠頭のすぐ横。



次々と帰ってくる小型船には大漁の雲丹が…。もう船からスコップで箱に移してるし(^^;;
漁協への納品が終わったら、おかあさんたちは宿に帰っていく。「また来ればいいっしょ」といいながら…。
そうこうしているともう帰りのフェリーの時間である。
港を出て行く船を、鴎や海猫が追いかける風景は、港ではよく見かけると思う。

 

しかし…こやつらはちょっと…(^^;;羽幌に着く直前まで付いてきていた。



そしてこれは羽幌のウミネコ。縄張りがあるのか島の鳥は港に入るちょっと前で帰って行く。

 船を下り、車に荷物を積むと「あぁ…帰って来ちゃった」とはるかと顔を見合わせて笑う。
私たち夫婦にとって羽幌は決して遠い町ではない。でも天売・焼尻になるととても遠くなる…。
来年はちょっと無理かも知れないが…そう遠くないうちにまた行きたい。
今度は6月…野鳥の季節に…

 そして…

帰り道。苫前を通過する。寄らなくてはならない場所がある。



苫前ウィンドファーム。昨年は来られなかったんで2年ぶりである。
ぱっと見でも風車の数は増えており、道も徐々に整備されてきている。
今では「ハイキングコース」の看板まで出ている。
特に青空での風車は久しぶり。
風車の風切り音を聞きながら、日本海に目をやれば…
そこにはちょっと前まで居たはずの島が…見えてくる…。

…島編おしまし…でもまだ続く
  

Posted by honoka at 23:36Comments(0)山・紫・水・明

2008年09月17日

夏の思い出たち… その4

 さて、そうこうしているうちに今日(7/19)は天売島と発つ日である。
朝、日の出時刻に起きてみるが、力強い海風と分厚い雲…。
すごすご戻って二度寝して…朝ご飯食べたらもう出発。
荷物は船の時間までにターミナルに届けてくれるとのこと。
なので歩いていける範囲でお散歩してみることに。

 

「ちぃ…チィ…」足元からそんな聞き慣れない泣き声。
「何の雛っこだろう」と思って探すが、なかなか姿が見えない。
「…っ!!」とはるかが気付いて指をさす。ってか…自分の足を指差してますが…。
……「ぃた」…スズメの雛っこ…まだ産毛も残ってる…。
やっぱり鳥、そして蝶が多い。曇っていて案外暗いのでうまく撮れていないが、
10種類近く見たような気がする。

さすがに朝の4時から起きて、5時から二度寝で7時に起きてると、
ある瞬間で「どがっ!」と疲れがくる。歳は隠せない(^^;;。
ひとまずフェリーターミナルへ行き、椅子の上でちょっとウトウト…。
しかし熟睡できるわけもなく、近くをふらふらとしているとwakaさんたちがいる。
「なんだろ…」と近付いていくと…



いや…近いから(^^;;
見回すとかなりの数のノラネコたち。なかには産まれたばかりだろうってのもいる

 

さっきまでの疲れもどこへやら…気が付いたら「メディアフル」ってくらい撮りまくる。
そしてそろそろ…出航の時間である。
荷物を受け取り、乗船手続きをする。程なくして焼尻を経由した船が港へ着く。
それはそのまま、私たちの乗る船が到着したのとおなじである。



港内の波は穏やかに…陽は強烈に水面を照らす。
追いかけてくるウミネコと戯れながら…波をかぶる(^^;;
港を出るとほぼ同時に強烈なうねりが船を襲う。
まともに立っていられなくなり、波もモロにかぶる。自分よりもカメラが危険(^^;;
二人もと客室に戻りタオルとティッシュでカメラを拭いてから、自分たちも身体を拭く。
客室の窓から海面が見えるくらい船が傾く。またあの二人は沈没。
この揺れはちょっとキツイ。それでも20分ほどで焼尻島へ着く。



これはまだ天売の港の中にいるうちに撮ったもの。

焼尻島に到着した私たちは、取り敢えず歩いて宿に向かう。
そして宿に着いて言われた第一声…「あれ…明日からだよね?」

…いや…野宿の準備はしていませんが…。
…ここにはキャンプ用品売ってるお店なんてありませんが…。
…そもそも飲食店はまもなく全店閉店してしまいますが…(まだ17時くらいだけどね)。
…っていうか普通の商店もまもなく終了ですが…。

…で…交渉成立!何とか一部屋作ってもらい、寝るところと晩ご飯は確保。

さてさて…wakaいちこの二人は船酔いからの復旧が遅れており、私たちもさすがに疲れた。
夕飯まで一休みして細々した事を片付ける。
そして夕食後にちょっと散歩。夕陽が見えそうな場所を地図で見つけていた。
急に復旧したwakaさんが暴走して先に行ってしまったが、まぁ…放置で(^^;;。
確かに良さそうな場所…。



でも今日は…雲に陽が沈んでしまいました。

でも、雲が減り星も見えてきたので明日の朝を楽しみに7月19日の夜は更けて行く。

…つづく
  

Posted by honoka at 01:10Comments(0)花・鳥・風・月

2008年09月11日

夏の思い出たち… その3

 フェリー乗り場にあった島のパンフレット。
海鳥の楽園であることは知っていたが、正直オロロン鳥以外はあまり知らない。
勿論ウミネコや海鵜は知ってはいるが、その他は何が居るのだろうと見ていた。
そして、昼間に行った「海の宇宙館」でも色々と写真を見ることが出来た。
それは夜にならないと…帰ってこない…。

 宿のおばちゃんが「見に行くのかい?だったらバスがあるから寄ってくれるように言っとくね」
そういってバスの手配をしてくれた。
バスは19時頃に来るので、それまでは身体を休めて夕飯である。
今回…一応ご飯の写真も撮ったのだが…やはり食い気には勝てない(^^;;
さてさて…バスに乗って向かったのは、昼間に「きっとここだよね」と言っていた場所。
バスの運転手さんは面白く案内をしてくれる。
「多分7時32分くらいに帰ってくるから。いやね、そう言って朝飛んでったからさw。」
「それまで夕陽でも撮りながら待ってたらいいですよ」なんていう名調子である。

そして…おっちゃんが言っていた時間になると…「バサバサバサ…」とどこからともなく聞こえてくる。
「え?何?どこ?」なんて言っていると、目の前を黒い固まりが猛スピードで横切っていく。



ぜひ大きくして見てみて欲しい。写真自体は高感度ノイズがたくさんでピントもまともに来てない。
しかし…空に見える黒い物体。これが全て目的の鳥なのである。
説明に寄れば、その数数十万羽。一斉に巣穴に向かってのご帰宅である。



これもピントなんてあっていない。ただ分かるだろうか…口に魚をくわえて飛んでいるのである。
大きさはハトとカラスの中間くらい。この大きさが目の前を時速60kmで飛んでいくのである。
しかも殆ど減速しないで着地する。それは着地と言うより墜落に近い。
そもそもファインダ覗いて追いかけることすら不可能に近い。
もちろん残照すら終わろうとしている時間…暗すぎてAFすら合わない。
これは無限遠にMFで合わせ、とにかくファインダに何かが入ったらシャッターを切る…で撮れてた(^^;;
感覚的には自分から2~3mくらいだと思うので、もちろん被写界深度外。ピンボケである。

ただカメラを持参している人も多く、また海の宇宙館でみた写真でも「ストロボ」を使っている。
NikonのD3でISO25600なんてのが使えれば別だが、その写真はフィルムで撮られた物である。
それは「撮影年月日」から推測しているのだが、確かにストロボが無ければ撮れないのである。
そこで聞いてみると「特別大きなものじゃ無ければ…そうカメラに付いてるやつなら平気ですよ。」とのこと。
そしておっちゃんによれば…
「野鳥なんて殆ど夜でも見えてるんだよ。じゃなきゃこいつら(ウトウ)はどうやって自分の巣を見つけるのさ(笑)」
「だから普通のフラッシュや懐中電灯なんかは何でもないのさ。」
というわけで…



ただ、さすがに一晩中やられると参ってしまうので比較的短時間で引き上げているようである。
確かに帰って来始めて1時間もすればお腹一杯なくらい見ることが出来る。
それでも空を見ると多数の黒い点が「通常の3倍のスピードです!」ってくらいの勢いで
「これは弾幕か!?」って言うくらい飛んできている。
私らもそれくらいの時間でバスに戻り宿へと向かう。
しかし…帰り道…多分…少なくとも1羽はバスに曳かれたと思われる。
彼等は自分の巣に向かって脇目もふらず、もちろん左右確認なんてするわけもなく…突っ込んでくる。
確かに昼間…「これって…多分ウトウだよね…」という亡骸が数羽分見かけていた。
バスのおっちゃんもかなり気をつけて走っている。それは走り方で感じられる。
でも避けられないのもあるんだよなぁ…こればかりはね…。
  

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2008年09月11日

夏の思い出たち… その2

 さすがに初めてフェリーに乗った二人は早々に沈没していたが、
私たちは何度か船にも乗っており、寝不足での撮影旅行はいつものことなので酔うこともなかった。
一旦焼尻島を経由したフェリーは天売島へと到着。
港には予約していた民宿の方が向かえに来てくれていた。
これからの予定を話すと「荷物は持って行っとくわ。自転車はあそこで借りれるよ。借りたら宿に寄ってね」
そう言われて自転車を借りに行く。おばちゃんが飴と島の地図を渡してくれた。

 

宿に挨拶して晩ご飯の時間を確認してから、島巡りへと出発。
途中お昼ご飯を食べたりしながら、曇天の島をゆっくり自転車で走る…走る?
いや…走れる方が少ないかも知れない。前半はとにかく登りの連続である。
それでも自転車の籠にカメラバッグを入れているので動きやすい。
あちこち見ながら数カ所にある展望台に行けば、ここが海鳥や野鳥の楽園であることが分かる。

 

ウミネコやオオセグロカモメが群れをなして飛んでいる。
今まで見分けるのにちょっと悩んでいたこの二種類は完全に見分けられるようになった。…成鳥限定で(^^;;
まぁ…雛っ子も大体分かるかなぁ…。

 

野鳥はちょっと時期が遅かったようで、はっきりと撮れたのはノゴマくらい。
見たいと思っていた野鳥たちは6月がピークで今は時々しか見られないらしい。
それでも何種類かは出会ってる。でも…撮れてない(^^;;早いんだもん…。



そして最後の方でやっと陽差しが出てきた。そして1日中自転車に乗っていたのは何年ぶりだろう…。
田舎育ちの私にとって、高校生までは日常の足であった自転車。
免許を取り、車を持ってからは殆ど乗っていない。
でも…思ったより疲労感がない。むしろ爽快感の方が大きい。
考えてみれば…この日…港から宿の間以外で1台しか車とすれ違っていない。それもかなり前半に。
北海道と言ったって、これだけの自然の中を1日中動き回ることなど稀なことなのだ。



そしてお約束のカメラ撮り。あとはとにかく下りを駆け抜ける。
自転車を返しに行き、宿で一休みして晩ご飯である。
…そう思って港を歩いていると、はるかが小声で呼び止める。
「見て見て!」指さす方を見てみると…



いつもは遠くの岩に止まっているのか飛んでいるところくらいしか見られないのに、
なんと…10mくらいのところで佇んでる…。
瞳が碧い事を初めて知った…それぐらい近い。
少しずつ近付いてみるが、そこはさすがに鳥。その距離より近付くと逃げてしまう…。
それでもニコニコしながら宿へと戻る。そして…日没後にまた…目的があるのだった。

…つづく  

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2008年09月09日

夏の思い出たち… その1

 今年の夏。
昨年よりは少なめとはいっても、行きたいところには行ってきた。
本来「Blog」なんだからその都度UPしなくちゃいけないのかもしれない。

でもまぁ…ご勘弁下さい(^^;;

順番にゆっくりとUPしていって、秋を本格的に追いかけるまでには追い着きたいと思う。

 まずは7月18日。
この日から私たちは本道を離れた。
早朝の船に間に合うように、前日の夜から出発する。
出発して暫くは良かったのだが、予報通り途中から土砂降り…。
私曰く「洗濯機をひっくり返して、洗濯機も降ってきた」様な雨。
一時は10m先も見えないような雨は久しぶりであった。
それでも何とか船に乗り出航の時を迎える…



行き先は…



離島である。思わず連休が確保出来た時から決めていた。
宿も何とか確保できた。



船の中と言うのは色々と面白いカタチがある。
普段交通として使うことのない乗り物には、いつもワクワクする(^^;;
…そして今回も…直前で飛び入りのお二人さん(^^;;



まぁ…すでに船酔いと寝不足で沈没しているが…

…つづく  

Posted by honoka at 21:16Comments(0)春・夏・秋・冬