行ってきました

honoka

2011年02月21日 00:24

 前回のLogにも書きましたが、右膝の治療に行ってきた。
2月7日から入院して、翌8日に手術。13日に退院といったものである。
で…手術の内容としては…
「右膝内側半月板一部切除手術」…関節鏡(内視鏡)を使ったものである。

入院記です…ちょっと長いLogになります。

 昨年の9月に右膝の痛みが続き、当時腰の治療をしてもらっていた整形外科で見てもらった。
MRI撮影の後に診断は「右膝内側半月板損傷」。
医師曰く「手術までは必要ないでしょう」と言う程度…という事だった。
しかし、時々強い痛みがあったり、膝の動きが悪くなってきたこともあり、
年が明けて1月の半ばに違う病院へ行ってみた。
そこでの医師との話…
「ま、今日はMRI撮ってないけど、前の病院では画像見せてもらったの?」
「はい。確かに半月板にスジが入っていて一部が裂けている状態だと言われました。」
「では、そこは信用するとしても、理学療法では症状が改善しないのね?」
「はい」
「まぁ…半月板自体は自然と元に戻ることは無いので、結局は手術になるね…。
最終的に悪い所を切ってしまわないと痛みは取れないよ。」
と…そう言われてしまえば「だったらまだ症状が軽いうちに…」と考えた。
調べてみれば、半月板の全切除になると最後は骨が削られ、人工関節も…らしい。
今なら温存出来る量も多いだろう考えて、手術を決断した。
 まだ歩けるので(^^;;、会社と休む期間を調整して、前述の期間になった。
会社側も「1週間で大丈夫なの?」と聞いて来たが、私としても「医者が1週間の入院と…」しか言えない(^^;;
また病院によっては日帰り手術にしているらしく、実際にそうだった人も会社にいた。

 先ずは手術の前日から入院。病院からは10時までに来院してくれとのこと。
事前に必要な検査は終わらせていたので、病室に案内してもらい手術までのスケジュールを確認。

もらった一覧表が時系列になっていなかったので、自分でメモに書き出す。
実はこのメモ…再度書き直されて、もう少し詳細な情報が書かれた。
この札は直接の担当外の看護師が来た時に、誤って水分等を与えてしまわないためらしい。
まぁ…この日は特にすることもなく、久しぶりに小説を読んだら文庫本2冊が終わってしまった(^^;;
まぁ…ライトノベルなんでまぁまぁ…あっさりと…2回くらい読めた(^^;;
ちなみに…この病院は6時起床の21時半完全消灯!夜に読書灯付けても許されなかった…。
そして、8日の手術日。既に前日の21時から食事不可。お茶もダメとのこと。
仕方が無いので9時までの間に2L近くの水を飲んで空腹を紛らわす。
その後10時過ぎから衣服を手術用のものに着替え、手術をしない左足には鬱血防止用のハイソックスを着用。

そして水分と電解質の点滴(脱水防止)が始まり、15時頃から抗生剤の点滴。

 16時半くらいと言われていたが、少し早目に声がかかる。
ここでパンツを病院から渡される「紙パンツ」に履き替えろと言われる。
そう…おそらく大泉洋がサイコロの旅で、確か長崎あたりの車中で履いていたあの「紙パンツ」である。
 その後、点滴をしたまま、看護師さんに連れられて手術室のある地下階へ。
前室のような場所で、「まずはココに寝て下さいねぇ」とベッドみたいな場所に案内される。
「今日はよろしくお願いします。手術内容は右膝の…」と名前や手術内容の確認。
そして「手術室に行きますね」と言われてストレッチャーが動き出す。
天井が足元から頭の向こうに流れていくのを見ていると、何故か笑いが込み上げてきた。
いや…本気で声を出して笑いそうになるのを必死で堪えていたのである(^^;;
 ストレッチャーが止まると、身体にセンサー類が付けられる。
麻酔科の先生が現れて、穏和な声で「今日はよろしくお願いします。えっと全身麻酔で…」と説明開始。
1本目の注射は薬剤が入る時のちょっとした鈍痛程度。そして2本目の注射。どうやらここからが麻酔の本番らしい。
「ちょっと冷たいですよ」と言われて「冷たい?って何?」と思っていると、
薬剤が入ってくる感覚と共に、冷たさが左手の甲の血管を伝わる感じが走る。
「はい。麻酔のガスが入りますよ…」とマスクを付けられた次の瞬間…

「手術終わりましたよ!聞こえますか!」「膝の状況は明日説明しますね!」との声が聞こえる。
朦朧とする意識の中で「あ…終わったんだ」と思った…と思う。
ちなみに手術の時間は30分程度です。

 そして…次に気が付くと病室だった。はるかと娘も来ている。
起こしてもらって、水飲んで…ちょっと話をして…。でもまだ麻酔が残っていて半分酩酊状態(^^;;
大した話も出来ぬままにまた眠りに落ちる…。
恐らく、はるかが来ていたのが18時半~19時前(面会時間が19時までなので)のはず。
次に目覚めたのは、「消灯ですよ~電気消しますね~」の声が聞こえた時。
この後、数回トイレに行きたくなり、看護師さんを呼んで車椅子に乗りトイレへ。
膝関節の中に血抜きの管(ドレン)が入っているため、膝が固定されている上に足を付くと激痛…(^^;;
  
一番始めは汗をかきながら行っていたが、徐々に慣れて起床時間後には「上手くなりましたね」と言われた(^^;;
術後から24時頃まで点滴が続き、そのせいもあってか1時間置きくらいにトイレに行っていた。
ただ、点滴が抜けてからは徐々にトイレの間隔も延びてきた。
しかし…寝返りができないのと、堅めのマットレスのおかげで、背中と腰がだんだん痛くなってくる。
「左足を曲げると少し楽になりますよ」「ドレン抜ければ寝返りも自由ですから、それまで頑張って」と励まされる。
「ドレンは何時頃抜けますか?」「いや…朝の回診で抜いていくと思うから…9時前ですよ」
それを聞いて時計を見る。6時過ぎ…あと3時間。
「じゃぁ今のうちに…」と撮ったのが上の3枚の写真。ドレン抜けたら固定も無くなるし…。

 そう思っていると「9日の朝ご飯」が運ばれてきた。「…あ…そうか…もうご飯食べられるんだ」
実は…手術が夕方だったのもあり、8日の夜は病院食を断り、はるかに軽めの食べ物を買ってきてもらった。
しかし…麻酔の覚めが案外遅く食欲も殆ど無かったために、この日は結果として絶食絶飲だった。
何とか身体を起こし…噛み締めるようにご飯を食べ、お茶を飲む。大きく息を吐く…かなり落ち着いた(^^;;
ベッドの上でうつらうつらしていると「…先生の回診です。担当の患者さんは…」とアナウンスが入る。
昨朝も聞いた。「こっちの先生は何時だろうなぁ…」なんて思いながら、トイレに行きたくなりナースコールを押す。
「今行きますね」と返事があり、現れた看護師さんは…って後から先生来たし…(^^;;
「痛みとかどうですか?」とか聞かれたけど答える間もなく「じゃぁドレン抜きますから」
…ってか痛い?と思ってると看護師さんが慌てた感じで「管抜くのでちょっと…いや結構痛いけど我慢してね」
そんなにこやかに言われても…かなり痛い…でも抜けた感触のあとは膝が軽くなった感じ。

ドレンも抜けて、傷口にガーゼと包帯を巻いている間に先生が昨日の手術の報告をしてくれた。
「これが膝の中の状態。ぱっと見キレイに見えるけど、こうしてみるとかなり痛んでる」と関節鏡での写真を見せてくれた。
状況を文字だけで説明するのが難しいので省くが、先生も私も想像していたより「悪い」状態。
「あれは…痛いよ。よく膝が動いてたね。でも悪いところ取ったから大丈夫。」と先生。
そして「はい。じゃぁもう歩いて良いですから。」と言われる。
丁度トイレにも行きたかったので歩いてみるが…「膝が笑ってる」ような感じ。
不安になって看護師さんに「歩行器いいですか?」と聞いてみる。
持ってきてもらって、一応トイレの前までは付いてきてもらった。
「出来るだけ歩行器に頼らないでね…」と言われてトイレに入り用を足す。
トイレから出て病室まで戻る時…「あ…大丈夫だ…」と膝の感覚が戻る。
そこからは徐々に歩く距離を増やそうと病棟を歩いていた。
そして看護師さんから…「どれくらい歩いてます?」「これくらい(と説明)」
「初日からそんなに歩く人はいません!今日はもうおとなしくしていて下さい!」と怒られる(^^;;
10日には包帯も取れ、傷口ガードみたいな絆創膏のみ。

そして、膝の皿の下にある2つの傷口(関節鏡と切除器具が入った所)は、
縫っているのではなくテープで留めているそうです。上の小さい傷はドレンが入っていたところ。
その後は2回リハビリがあったが、それ以外は適度に病棟を歩いたり、自分で膝を曲げてみたり。
とまぁ…その後は特に痛みも無く、おかげで痛み止めのクスリも貰うことなく終了。
 そして13日の退院の時には日曜日だったこともあり、看護師さんも少なめで忙しそうだったので
殆ど挨拶も出来ずに病院を後にしたのが、ちょっと心残りだった。
 15日には、退院後の診察に。
「どうですか?痛みますか?」「まぁ…焦らないで、徐々に動くようになりますから」とのこと。
そして…「あ…一箇所縫ってるので抜糸しますね」と言われた場所は…ドレンの所。
(ってか…いつ縫ったんだ…ドレン抜いた時の痛さってもしかしてコレ?)
何て考えているうちに抜糸完了。まぁ…1針だし、抜糸なんてそんなもの(抜糸は以前に経験済み)。
「2週間くらいしても腫れが引かないようなら、水が溜まってるかも知れないから来て下さい」
特にリハビリも必要なく、問題なければ来なくても構わないとのこと。
ただし膝の中が落ち着くまで2~3週間はかかるので、
「膝をつく」「正座をする」「走る」「蹴る」「飛び跳ねる」は禁止。
階段は「昇る時は左足を上げて、そこに揃える。降りる時は右足を降ろして左足を揃える。」
と、普通に上り下りしてはいけない。
これだけは守って下さいと言われた。確かに言われる前に階段に挑戦した時は下りがメチャメチャ辛かった。

 今のところ、歩くことは特に問題なし。ただ季節柄足元が不安定なので、かなりのスローペース。
屋内は良いのだけれど、屋外だと寒くて膝が今一つ動きにくい。
まだ、膝の曲がりも完全では無いので、今月いっぱいは無理をしない方向。
車の運転も、長時間で無ければ問題なし。乗り降りは膝がまだ曲がりにくいので、ちょっと大変かな。
ま…徐々に慣らして雪解けには、少し長い距離を歩けるようになりたいところである。

 大きな病気や大変な手術をした方から見れば、これくらい大した事無いと思う。
今回の病院は北海道でも有名なようで、全道から患者さんが集まっている。
その中には見ただけで大変そうな装具を付けている人も沢山いた。
ただ、この病気は症状の有無は別として、誰にでも起こる病気とのこと。
手術について悩んでいる人への手助けにでもなれば…と思っている。
(まぁ…全然ビュー数がないので見つけてもらえるのかも分からないけどね(^^;;)
 それと、この手術…日帰りではなくて良かったと思っている。
実際にドレンから出た血の量は大したものではないが、
これが膝の中に残る…と考えると怖いものがある。
日数に余裕の無い人は仕方ないのかも知れないが、通常で1週間。
実際に退院してしまえば仕事にも行くだろう。行ってしまえば頭数である。
職場の理解があり助かっていると思っている私ですら、
状況によっては多少の痛みは堪えて作業をする場面もあるのである。
個々の病院のやり方に文句を言うつもりは全くないが、私個人としては日帰りは勧めない。

 最後になりましたが、心配して下さった方には心より御礼申し上げます。
私自身が「大したこと無い治療」と思っていたので、あまり気にしてなかったのですが、
確かに「入院。手術。」とだけ聞けば驚きますよね…すいませんでした。
この通り、無事に戻ってきております。
現在、最大の脅威は「娘からの右膝へのタックル」と「パパ抱っこ攻撃」です。
何故かいつも右足に抱きついて来るのと、10kgをはいえ抱きかかえて歩くのは
左足にも負荷が大きい…(^^;;

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